サザンアイズ3×3EYES 幻獣の森の遭難者 高田裕三 第1巻の表紙
(引用:高田裕三(著)『3×3EYES<サザンアイズ> 幻獣の森の遭難者』第1巻 表紙)

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高田裕三(著)『3×3EYES サザンアイズ 幻獣の森の遭難者』 第1巻

1987年~2002年まで連載されていた『3×3EYES<サザンアイズ>』が13年ぶりに帰ってきました。当時コミックスを買っていたころが懐かしいです。

ちなみに私はweb連載されている後日談や外伝『ユグドラシルのヤドリギ』は読んでおりませんので、本当に久しぶりに3×3 EYESを読みました。

第1巻の表紙は、三只眼と八雲、そして舞鬼。バックにいるのは獣魔の女王・エキドナ。

サザンアイズ3×3EYES 幻獣の森の遭難者 高田裕三 第1巻の表紙
(引用:同上)

カバー裏には『サザンアイズ』のこれまでのあらすじと、登場人物の紹介が載っています。

3×3EYES 幻獣の森の遭難者のカバー裏 あらすじと登場人物紹介
(引用:同書 カバー裏)

カバー裏の作者コメントにもありますが、今回の『幻獣の森と遭難者』は2014年からweb連載されていたもので、普通のマンガのように扉絵がなかったり見開きを使ったページがほとんどないものになっております。

また本巻には描き下ろしとなるオマケマンガも掲載。
短いですが、続きが気になる内容になっております。

本編完結から12年後のお話し

本編が完結してから12年後が舞台となっている『幻獣の森と遭難者』。
各キャラの現在を簡単に紹介します。

まずは主人公・藤井八雲。

宇宙飛行士の八雲
(引用:同書 27ページ)

現在はパイ(パールバディ四世)と一緒に、无としての能力を活かして普通の人間には難しい地雷の撤去や毒ガスの回収などの仕事をしている模様。本書では最初宇宙空間での獣魔の卵回収を行っておりました。

不死身の肉体なので見た目の変化はありませんが、どうやらサンハーラ以降気力や感情の起伏が乏しくなっているようで、外界との接触は仕事以外では極力避けるという、仙人のような生活を送っているようです。

続いてパイ。

パールバディ四世・パイ
(引用:同書 18ページ)

八雲と一緒に生活しているようですが食事に関しては相変わらずのようで、妖怪“喰っちゃ寝”ぶりは健在です。
二重人格の三只眼は今回ほとんど登場しませんので、八雲を巡る争いがどうなったのかは今のところわかりません。

ハズラット・ハーンと綾小路葉子は結婚したようで、7歳になる新キャラ・セツという娘がいます。

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(引用:同書 カバー裏)

ハーンと葉子は現在、李鈴鈴とスティーブの妖撃社で八雲と一緒に働いており、術士として世界各地を飛び回っているようです。

ついでにナパルバさんも妖撃社で働いているそうで、この人も地味に作品の初期からいるキャラでしたがしぶとく生き残りましたね。

神山依子は敬愛するお姉さま・葉子の家に居候している様子。

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(引用:同書 53ページ)

結婚して子供まで居る家族と居候しているなんて、すごい神経していますね。
初期の気弱なキャラだった彼女も立派?に成長し、今では舞鬼に酒を飲んで絡むほどに・・・
ホント時間の経過というのは残酷です。

意外だったのがその舞鬼。
ベナレスの側近である元・九頭龍将の一人で作中唯一の生き残りだった彼女ですが、現在は自由気ままにパイや八雲たちと一緒に遊んでいるようです。

パイと舞鬼とセツの3ショット
(引用:同書 21ページ)

本編では当初中ボスとして登場し、タリスマン達と一緒に幾度と無く八雲と戦った彼女。
紆余曲折を経て本編のクライマックスでは八雲と良い雰囲気になっていた彼女ですが、個人的には三只眼と同じくらいお気に入りのキャラでしたので彼女が最初から登場してくれてすごく嬉しいです。

他には、今回はほとんど登場しませんがベナレスは健在で現在は月でカーリーと一緒にいるようです。
カーリーは本編ラストでシヴァの人格が乗り移ったようになっていましたが、それは八雲たちも承知しているようです。
今のところ八雲たちと事を構える気はなく、月で次の機会を気長に伺っているのでしょう。

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八雲の力

現在八雲はベナレスを除けば地上最強の存在になったようで、元々持っていた獣魔のほかにベナレスが使用していた獣魔(雷蛇や四天聖精奉還など)をかなり使っていました。

すべての人類の心を読み取れるようになった八雲
(引用:同書 76ページ)

さらに本編ラストでサンハーラの犠牲となった人々の魂を導くため自身の体をナノレベルまで分解、全世界の人々と融合して元に戻したことでそれらの人々のパーソナルデータ全てを知ったようです。

これにより必要があればそれらの情報を瞬時に読み取ることができるようになっており、あらゆる人間の行動パターンや思考がわかる、まさに神のような存在になっています。

ただ上記で書いたように人間らしい感情が薄れており、まるで何かが欠けてしまったかのような八雲の様子にパイもかなり心を痛めている様子。
その欠けているものが何なのかはハッキリしていませんが、”敵”の存在があると熱くなるものがあるようで、ベナレスと同じく常に戦いを欲するようになってしまったようにも見えます。

果たして今回の話しが終わった時に、八雲の欠けた心は元に戻るのでしょうか?

敵の狙いは八雲?

さて、今回登場する敵はノルマルテと呼ばれるキメラの少年と、甲子美智瑠・工藤千夏・渡部唯華・さゆきん(本名不明)の4人の女子高生。

ノルマルテと4人の女子高生
(引用:同書 4ページ)

どうやらノルマルテには世界の崩壊を止める使命があるそうで、そのために不死身の无<ウー>藤井八雲の力が必要とのことですが、具体的にどんなことなのかは不明です。

そしてその考えに賛同しているのが甲子美智瑠ら女子高生たち。
人身を操ったり獣魔を用いて戦ったりと普通の女子高生でない彼女たちですが、どうやってその能力を身につけたのかは1巻では不明です。

ただ彼女たちの行動と言動を見ていると世界を救おうというよりは、人と違う能力を手に入れたことでその力に酔っているようにも見えますね(もちろん当人たちは真面目なんでしょうけど)。

第1巻では八雲と獣魔戦を行いますが、実力差がありすぎてまるで緊張感がありません。
それすら彼女たちには理解できているのかわかりませんが、あまり驚異にはなりそうにありません。

そして彼女たちやノルマルテの力を利用しようとするのが、ウコバクとゲゲネイス・ド・ギガンテスです。

八雲対ゲゲネイス
(引用:同書 98ページ)

こちらは正真正銘”闇の者”で、特にゲゲネイスは元は九頭竜将の配下だったとのこと。
彼らの狙いは不明ですが、ノルマルテと組んでいるのはその力を利用しているだけで、彼に賛同しているわけではなさそうです。

とにかくノルマルテやゲゲネイス達の狙いを知るため、八雲は囮となって敵に捕まることに・・・
パイとセツの二人もウコバクに(半ば意図的に)捕まりノルマルテ達と対峙することになります。

果たして彼らの狙いは何なのか、次巻に続きます。

巻末にはオマケの描き下ろしマンガ。
舞鬼の誕生日の話しですが、彼女に好きな男がいることが判明します。

サザンアイズ 幻獣の森の遭難者第1巻に収録されたコミックス描き下ろしウーカイの誕生日
(引用:同書 179ページ)

感想

実に久しぶりの3×3EYES<サザンアイズ> の新作でしたがかなり楽しめました。
やっぱり八雲たちにまた会えるのは嬉しいですね。

今回の『幻獣の森の遭難者』は書店で全然売ってなくて、買うのにかなり苦労しました。
どうやら早々に売り切れて重版がかかっていたようで、私が持っているのは第2版になっています。

肝心の本作についてですが、今のところは懐かしいキャラ達を楽しんでいるのが7割くらいで、物語的は3割くらいでしょうか。
敵キャラにベナレスほどの魅力を感じないのと、敵がいくら頑張っても八雲が強くなりすぎているというのが不安要素です。

獣魔戦も本作の魅力だと思いますので、ここはぜひベナレスに再登場していただき八雲とバトルを繰り広げてもらいたいものです。

第2巻は2015年冬に発売予定とのこと。今度は予約します。