井上淳哉(著)『BTOOOM!』第16巻 表紙のヒミコ
(引用:井上淳哉(著)『BTOOOM!』 第16巻 表紙 新潮社発行)

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井上淳哉(著) 『BTOOOM!』第16巻

15巻のレビューは以下の記事を参考にしてください。

第78話~81話までを収録。表紙はヒミコ、中表紙は樋口葉子でした。

R1015104
(引用:同書 中表紙)

なお初回特典として、2015年1月~4月までのカレンダーが付属します。

BTOOOM! 第16巻初回特典カレンダー

5月~8月分は17巻に付くとのこと。
随分中途半端な期間ですが、どうやらコミックスの発売時期と同じようで、第17巻が5月発売のようですし、この分だと18巻が9月発売予定といったところでしょうか。

ルール変更で疑心暗鬼が広がる

前回、突然のルール変更を受けた竜太たち。それは以下のようなものでした。

  • 補給物資にBIMが追加
  • ゲームが終了してからヘリで回収(クリアできるのはあと3人)
  • ゲームの残り時間は24時間(クリア者がいなければ補給は打切りとなる)

補給物資にBIMが追加されたことで戦闘は激化、タイムリミットが設定されたことでどのプレイヤーも24時間以内にクリア要件をみたさなくてはならなくなりました。
さらにクリアできるのがあと3人とされたことで、これまで4人でチームを組んでいた東郷チームは必然的にバラバラになっていきます。
東郷は冷静でとりあえず全員を集めようとしますが、上杉は自分が切られると思い込み、樋口は自分が役立たずだと思っているため別な方法で東郷の役に立とうとそれぞれ離脱していきます。
吉良だけは東郷たちを信頼しているようで、作戦通り織田を引き付けて戦い続けます。

一方の竜太・蘇我・輝夜さまの一行。蘇我は以前竜太が言った「全員で助かる」と言う言葉を信じたいために、竜太に念を押します。
その時の竜太の表情に苦悩の様子が見て取れます。

BTOOOM! 第16巻 苦悩する竜太
(引用:同書 24ページ)

一瞬躊躇した後、表向き了解する竜太でしたが、クリア人数が3人に限られるとなると竜太・ヒミコの他はあと一人しか助かりません。最初に言った「全員で助かる」を実行するとなるとクリアを目指さず全員で島で一生を過ごすことになりますが、これは明らかに現実的ではないでしょう。 

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樋口 対 織田

さて離脱した上杉は単独行動をするヒミコを発見、襲い掛かります。ヒミコはいつもこんな役ばかりですね。
怪我をしたヒミコは不利だと思いましたが、何故か頭の中に木下秀美の言葉が浮かんできて逆に上杉を絞め落としてしまいます。これが愛の力か。

同じく離脱した樋口は、他の仲間3人を裏切ってきたと言いながら織田に近づきます。
確認のためBIMを下に置かせて裸になるよう要求する織田。パンツ一枚で敵対の意思がないことを示す樋口。

実はこのパンツにBIMを隠しており、これで織田を殺すつもりだった樋口。すべては東郷とその他のためということで、どうやら本気で東郷を愛していたようです。
結局、鋭い織田に考えを見抜かれてしまい絶体絶命の樋口。相打ち覚悟で織田に突進していきます。

BTOOOM! 第16巻 織田と対決する樋口
(引用:同書 96ページ)

しかしそれすら織田に防がれてしまう樋口。頭の回転の速さとそれを実行に移せる能力、やはり並のプレイヤーでは織田を倒すことはできないようです。

生き残って夢を掴む

自分の中にある迷いに苦しむ竜太でしたが、とりあえず東郷と吉良から蘇我と輝夜さまを聖域まで逃がすため、自分が囮になることにします。
しかし竜太の中の迷いを見た輝夜さまは蘇我に、「竜太はもう戻ってこない」と伝えます。

これを聞いて愕然となる蘇我。どうやら蘇我は過去に妹を亡くした上、仲間だと思っていた連中に”要らない人間”として排除されたようで、結果的に自分の夢を掴むことができなかったようです。

竜太も自分を見捨てるんじゃないかと疑心暗鬼の蘇我は、(本当に)囮役として敵に向かっていく竜太を見て、自分を完全に捨てていったと勘違いをしてしまいます。
その結果、もはや信じられるのは自分だけと思い込み、生き残って夢を叶えるために自分以外の全員を殺してまわろうと決意するのでした。

BTOOOM! 第16巻 覚醒する蘇我
(引用:同書 169ページ)

一方の東郷たち。上杉・樋口がいなくなりましたが、冷静な東郷はとりあえず吉良とペアで蘇我を殺そうと向かってきます。
蘇我のほうも無謀にも東郷と吉良のほうへ突進して行ってしまいます。竜太は素人同然の蘇我が勝てるはずないと思い、何とか蘇我を守ろうとします。
が、ここで迷いがなくなったために動きがよくなった蘇我。まさかの強さで吉良を追いつめます。

悲劇の結末

そして戦いの中ですれ違う竜太と蘇我。このとき興奮して正常な判断能力がなかった蘇我は、かつて自分を見捨てた昔の仲間と竜太が重なって見えたため攻撃してしまいます。
一方の竜太もまさか自分に向かってきていたのが蘇我だとは思っておらず、トラップ用のBIMを仕掛けていたのでした。

BTOOOM! 第16巻 味方を謝って殺してしまう竜太
(引用:同書 183ページ)

結局、蘇我の攻撃は外れ、竜太のトラップBIMで蘇我は吹き飛び死亡。蘇我がなぜ自分を攻撃してきたのかわからず、さらに殺してしまったことで竜太は混乱状態に陥ってしまいます。

そんな竜太をようやく見つけることができたヒミコでしたが、竜太の様子に動揺を隠せません。
果たしてこんな状態で戦うことができるのか。

すでに物語はクライマックスですが、未だ登場していない人物が5人もいるようなのですが、一体どんな人物なのか。こちらも気になります。
というわけで5月発売予定の、第17巻に続きます。

 

※17巻が発売。レビューは以下から。