BTOOOM!ブトゥーム第18巻の表紙はヒミコ
(引用:井上淳哉(著)『BTOOOM!』 第18巻 表紙 新潮社発行)

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井上淳哉(著) 『BTOOOM!』 第18巻

前巻のレビューは以下の記事でしております。

第18巻では第86~89話までを収録。

中表紙のカラーは新キャラ・ザビエラ。ゲーム版『BTOOOM!』の世界ランキング一位でドローン操縦にも長けています。

BTOOOM新キャラのザビエラ
(引用:同書 中表紙)

また、今巻でも初回特典として卓上カレンダーが付属。ヒミコだけでなくデコがいるのが良いですね。

BTOOOM!ブトゥーム第18巻の初回特典 9月~12月のカレンダー

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織田の信念

最初は前巻の続き、織田の過去話しから。
昔の仲間である沖田と再会していたゲーム最初の頃の織田ですが、あまりにもろい人間関係に危機感をもった織田は沖田たちとは距離を置きます。
それは自分のせいで視力を失った母の元へ一刻も早く戻るためというのが最大の理由のようです。

ブトゥーム 沖田と戦う織田
(引用:同書 33ページ)

沖田たち3人と敵対することになった織田ですが、彼自身のポテンシャルが異常に高いのと他の3人とは覚悟の違いもあって難なく彼らを殺してしまいます。
こうしてあっさり3つのチップを手に入れた織田。勝つためならどんなことでもする織田に、果たして竜太はどう立ち向かっていくのでしょうか。

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新しいプレイヤーは”ドローン”

その竜太は相変わらず現実とゲームの区別が付かない状態が続いている様子。
ヒミコには優しい態度をとっていますが、ゲームに勝つためだったら織田と同様こちらも手段は選ばなさそう。別な意味で危険な人物になってしまいました。
その代わり覚醒状態とでもいえば良いのか、作中では間違いなく最強である竜太。一対一で彼を倒せるプレイヤーはいないでしょう。
ただヒミコは傷の影響からか熱が下がらず竜太の唯一のボトルネックに。薬が無い現状では脱出するのも戦闘も少々厳しい状況ではあります。

一方、東郷と吉良たちのチーム。このチームが一番平和に見えますが、東郷が吉良を救ったときに吸ったガスの影響から呼吸困難で戦闘不能状態に。それどころか半日もすれば呼吸困難で死んでしまうというのです。

その時、監視役として新たに登場したトールマンが、薬箱を付けたドローンを投下すると通信を入れてきました。
これを聞いて何が何でも東郷のため薬を手に入れようと決意する吉良。一方、竜太もヒミコを治療するために薬が必要ですし、再び竜太と吉良が激突することになりそうです。

このドローンを操っているのは新キャラのザビエラ。実は彼女はゲーム版BTOOOMの世界一位プレイヤーでありオマケにドローンの操縦技術もハンパではありません。

新キャラのザビエラは衛星回線でドローンを操縦
(引用:同書 136ページ)

そのドローンにはマシンガンが装備されており、殺し合いゲームに参戦すること。
最初に戦った織田はほとんど何もできずに人質だった樋口を失い、自身は崖から飛び降りて森へ逃げるので精一杯。並のプレイヤーでは彼女には勝てないでしょう。

竜太 対 ザビエラ

そんな彼女の狙いは竜太。ゲームのランキングはザビエラが上ですが彼女自身は一度も竜太に勝ったことはないらしく、それなのに自分のほうがランキングが上なのに納得がいっていなかったようです。

竜太のほうはヒミコのためになんとしても薬を手に入れたいのでザビエラと戦うことに。
空を飛んでいるザビエラのほうが有利かと思ったのですが、さすがは竜太。うまく手持ちのBIMを使って彼女のドローンを撃ち落とす一歩手前まで追い詰めます。

竜太と戦うザビエラ
(引用:同書  169ページ

しかしザビエラのドローン操縦テクニックは相当なもので、間一髪竜太の攻撃をかわしました。
最初の対決では決着がつきませんでしたが、次巻以降の戦いが楽しみです。
ところでこの時竜太は爆縮式のBIMを使ってましたけど、まともにヒットしたら薬箱ごと消えちゃったんじゃないでしょうか?

遂に始まる財団への反撃

一方こちらは島の外。ジャーナリストである竜太の伯父・中岡はどうやら相当優秀らしく、シュバーリッツ財団に敵対する組織と情報交換をしては竜太の救出の準備を着々と進めていくのでした。

が、これが鷹嘴の秘書・三田村に発覚してしまい、彼女に命を狙われることに・・・

シュバーリッツ財団に逆らった中岡の最後
(引用:同書 99ページ

どうやら彼女はシュバーリッツ財団の人間らしく、財団に敵対する人物を消すヒットマンだったようです。
そして暗殺される中岡。しかし彼は万が一のことを考えて保険を用意しておりました。

それはシュバーリッツ財団の悪事を暴くファイルが詰まったプログラムを起動させるUSBメモリ。
それを自身の弟であり竜太の父である久信に託します。

これまであまり活躍してこなかった久信ですが、兄に報いるため、そして竜太を助けるために三田村や財団と戦うことを決意。圧倒的に不利だと思われた久信の活躍は見ていてカッコ良かったですね。

格下だと思って油断していた三田村はまんまと出久信に出し抜かれることに。これまで全編通して財団側にはやられっぱなしでしたから、見ていてスカッとしました。

命がけで中岡のUSBメモリを起動させた久信。これによりシュバーリッツ財団がこれまで行ってきた悪事の証拠となる動画が全世界へ向けてばら撒かれました。

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(引用:同書 189ページ

またそれ以外にもテミスプロジェクトの極秘ファイルやリークすれば財団に消されるようなファイルが数百単位で拡散されることに。これにはハッカーのペリエも協力しているようで、財団へのダメージはかなりのものになったのではないでしょうか。

ゲーム終了まであと19時間45分となったところで18巻は終わり。
19巻は2016年1月発売予定です。

感想

ゲーム終了まで24時間を切って、いよいよシュバーリッツ財団への反撃が始まりました。
これまで島では竜太たちが抵抗してきましたが、主催者側からの妨害によりうまく行きませんでした。
しかし、今回の中岡と久信の活躍により、いよいよ島の外でも本格的な戦いが展開されることでしょう。

ただ得体のしれない財団側に対抗すると思っていた中岡が死んでしまったのが意外でした。
久信やペリエだけでは財団に勝てないでしょうから、後は中岡が拡散させたデータによって世界がどう動くかで今後の戦況が大きく変わってくることでしょう。

島の中では竜太が相変わらず強キャラ状態ですが、次巻ではザビエラと吉良を相手にしなくてはならないようなので、さすがの良太でも苦戦しそう。

またプレイヤーはあと二人残っているのですが、ゲーム終了間際のこの時点でもまだ登場していないところを見ると、沖田たちのように過去に登場したキャラクターかもしれません(まぁ予告を見る限りでは一人は違うようですが)。

そろそろ終わりが近づいてきた本作ですが、果たしてどのような決着になるのか。

※第19巻が発売。以下でレビューしております。