BTOOOM 第19巻の表紙はHIMIKO
(引用:井上淳哉(著)『BTOOOM!』 第19巻 表紙 新潮社発行)

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井上淳哉(著) 『BTOOOM!』 第19巻

前巻のレビューは以下の記事でしております。

第19巻では第90~93話までを収録。
表紙は前巻に引き続きヒミコですが、今回はゲーム版「BTOOOM」のHIMIKOになっており、露出度が上がっております。

中表紙はロックバンド【ジャッジメントフラッシュ】のジャケット風イラスト。

BTOOOM 第19巻の中表紙は最後のプレイヤー吉岡
(引用:同書 中表紙)

こちらは初回特典のキラキラ光るポストカード。
作中とは違い、幸せそうな面々が描かれております。

初回特典はキラキラ光るポストカード。

何気に各話の扉絵には、上のポストカードのイラストのようなこれまで登場した人物達の日常が描かれることが多くなり、個人的に気に入っております。

竜太 対 ザビエラ&吉良

前巻で登場したゲーム版「BTOOOM」の世界ランキング一位であるザビエラ。
彼女の操縦するドローンと対決する竜太。

仲間(奴隷だけど)のはずの上杉を囮にしてドローンを攻撃するなど、未だ元の竜太に戻っているようには見えませんが、戦闘力は格段に上がっているこの状態の竜太でも空を飛ぶザビエラにはさすがに苦戦させられます。
ドローンが持っているマシンガンが模擬弾装備であり、撃たれても(かなり痛いですが)死なないのが唯一幸いでしょうか。

しかし足場の悪い岩場でこれだけの動きができるのは脅威的で、あいかわらず元ひきこもりのニートとは思えませんね。

そして追い打ちをかけるように苦戦する竜太の元に現れたのは、東郷を助けるために薬を奪いにやってきた吉良。

東郷を救うため登場した吉良
(引用:同書 37ページ)

ザビエラと吉良の挟み撃ちにあい、さすがの竜太もかなりのピンチに陥ります。
ゲーム版「BTOOOM」の上位ランカー同士が連携して襲いかかってくるのですから、竜太でもピンチになるのは当然でしょう。
マシンガンに撃たれ、BIMを投げる右腕を負傷してしまいます。

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意外な決着

何とか挟み撃ちを打開しようと動き回る竜太でしたが、その動きを研究していたザビエラにことごとく先回りされてしまいます。
逃げ切れないと悟った竜太は方向転換、吉良に狙いを絞り、彼を攻撃します。

が、吉良もさすがにここまで生き残ってきたプレイヤーだけあって腕も上達しているらしく、竜太の動きを読んで反撃します。
ただここからさらに吉良の上をいくのが竜太、バリヤー式で身を守りつつ、吉良にBIMを投げつけます。

竜太と吉良の死闘
(引用:同書 136ページ)

圧倒的不利な状態からこの動きができるのですから、やはり竜太は最強プレイヤーですね。
そして反応が一つ消えたことで、いよいよ本気で竜太に向かってきたザビエラ。

しかし、ここで意外な展開が・・・

ザビエラに攻撃する吉良
(引用:同書 143ページ)

なんと、死んだと思われた吉良が生きており、ザビエラの足下に。
しかもこれまでとは違い、吉良が攻撃したのはドローン。思わぬ不意打ちに、さすがのザビエラも回避しきれず撃墜されてしまいました。

どうやら竜太の攻撃は右手の負傷のために大きくそれてしまい、吉良を仕留め損なったようです。
ただ、吉良をいつでも殺せる状態である・目的は薬を入手すること・竜太一人ではザビエラ相手にはかなり苦戦すること、などを考えた結果、一時的に手を組んで二人でドローンを倒す事にしたようです。

こうして目的の薬を手に入れることができた竜太と吉良。
次回対峙するときこそ、決着がつきそうな雰囲気で終わりました。
そしてザビエラは退場。元々、テストでやってきていたので、ここから再度登場することはないでしょうね。

最後のプレイヤー

さて、竜太がザビエラ・吉良と対決している間、ケガで休んでいたヒミコのもとへやって来たのは最後のプレイヤー。
その正体はヒミコが島へ送られる原因を作った吉岡先輩でした。

BTOOOMの最後のプレイヤー・吉岡
(引用:同書 44ページ)

ヒミコはロックバンド【ジャッジメントフラッシュ】のボーカルである吉岡を友人に紹介、その友人を吉岡たちがレ○プしたため恨みを買いこの島へと送られることになってしまったのですが、まさかそれが今まで生き残っていたとは思いませんでした。

しかも吉岡とヒミコはどうやら幼なじみだった模様。それで知り合いだったんですね。
ただ、ヒミコはもちろんですが、吉岡のほうもヒミコを恨んでいるらしく(レ○プ事件で逮捕されたためバンドは解散した)、この二人の仲が良くなることはなさそうです。

ゲームを有利に進めるため、竜太が戻ってくる前にヒミコを人質にどこかへ立てこもろうとする吉岡。
不可解なのは今までレーダーに写らなかったことですが、その理由はゲーム開始一日目に遡ります。

歌を歌いながらマシンガンを乱射する吉岡

ゲーム開始時、吉岡は東郷・樋口・そして“こちらも今まで不明だったのですが)与謝野のという老婆と一緒に居たのでした。
ただ、与謝野と一緒に周囲を見に行った吉岡は、そこで与謝野に突如攻撃を受け、そのまま海へ転落。どうやら仮死状態にあったようです。

その後、与謝野を素手で殺した東郷に、浜へ引き上げられた吉岡。
人工呼吸をしても息を吹き返さなかった吉岡を見て、東郷と樋口は彼が死んだものと思ったようです(チップもその時ハズれ、今は東郷が持っている)。
が、実際にはその少し後に息を吹き返していた吉岡。

仮死状態から息を吹き返した吉岡
(引用:同書 100ページ)

これでレーダーに写らなかった理由がわかりました。ちなみにマシンガンは竜太たちが倒した兵士たちが持っていたものを拾ったようです。

さて、その吉岡ですが、相当なイカレ野郎らしく、歌を歌いながらマシンガンを乱射して、逃げるヒミコを捉えてしまいます。

吉岡自身はチップが無いため、レーダーも運営のアナウンスも聞こえなかったはずですから、現在の生き残りがどのくらいいるのかわからないハズ。
そんな状況で、自分の居場所を誇示するようにマシンガンを乱射するのはまずいと思わないんでしょうかね?
それとも、マシンガンを持っているので自分は絶対に負けないと思っているのか。
どちらにせよヒミコは囚われてしまい、人質として吉岡に連れ去られてしまいます。

ミルク・カラメル・チョコ・パンプキン

竜太はレーダーでヒミコの位置を確認、敵がヒミコを人質にしていること・レーダーに写らないことを瞬時に理解し、上杉と一緒にヒミコ救出に向かいます。
相当疲労がたまっていると思うのですが、頭の回転も速いのはまだ覚醒状態だからでしょうか。

そしてヒミコを連れてどこかへ向かう吉岡。どうやらそこへ行けば、誰が相手でも安心のようですが、そんな場所が島にあったかな?

そんな吉岡たちが見つけたのは輝夜様。
先手必勝とばかりに輝夜様を殺そうとする吉岡ですが、その先で東郷と再会します。

吉岡が生きていたことに驚く東郷でしたが、吉岡は躊躇なくマシンガンで襲ってきます。
この時もまた歌いだす吉岡。変な歌詞を歌いながらマシンガンをぶっ放すのは、なかなかシュールです。

歌を歌いながらマシンガンを乱射する吉岡
(引用:同書 185ページ)

普段なら互角に戦えるでしょうが、呼吸すらままならない状況の東郷に勝ち目はありません。
そんな時、気がついたのはポケットにあったお酒。
ずっと断酒していた東郷ですが、どうやらこれを飲めば以前と同じように動けるようになるようです。

果たして東郷は吉岡を倒して輝夜様を守ることができるのでしょうか。
第20巻に続きます。

感想

覚醒状態の竜太が、世界ランキング一位のザビエラと吉良でも倒せなかったので、もはや織田と東郷ぐらいでは竜太を倒すことはできないでしょう。
こうなるともう竜太が苦戦する姿が想像できませんが、なにか弱体化する展開が今後あるのか気になるところです。

そしてようやく登場した最後のプレイヤー・吉岡ですが、確かに意外な人物でしたが、最後に登場しているわりにはまったく強そうに感じません。
マシンガンもあんなに考え無しに撃ちまくっているようでは、すぐに弾切れでしょう。

おまけに人質にするハズのヒミコを、いつ死ぬかわからない状態で拘束してますし、どうも行動が短絡的に見えます。

正直、最後に登場したキャラとしては物足りないと思いますが、次回予告では東郷と結構良い勝負をしそうなので、そこでの活躍に期待しております。

その東郷ですが、何となく次回で死にそうな気がしてなりません。
彼のお陰で吉良も立ち直っていますのでぜひ薬が間に合ってもらいたいところですが、もし薬が間に合わず東郷が死んでしまったら、今度は吉良が闇落ちして覚醒しそうな気がします。

*第20巻が発売されましたのでレビューしております。