ゴールデンカムイ第4巻の表紙は第七師団の鶴見中尉
引用:野田サトル(著)『ゴールデンカムイ』 第4巻 表紙 集英社発行

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野田サトル(著)『ゴールデンカムイ』 第4巻

『ゴールデンカムイ』の4巻を買ってきましたので、ネタバレ含め感想を。

第3巻は以下の記事でレビューしてます。

今回の表紙は「北鎮舞台」大日本帝国陸軍第七師団・鶴見中尉。中々クセのある人物ですが、首の角度がシャフ度みたいになっております。

ゴールデンカムイ第4巻の表紙は第七師団の鶴見中尉
(引用:同上)

カバー裏のアシㇼパさんの衣装は「ルウンペ」というらしい。模様が独特ですね。

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(引用:同書カバー裏)

二瓶鉄造戦に決着

前巻から始まった二瓶鉄造との死闘ですが、指を切り落とされても腹を刺されてもまったく怯まない二瓶鉄造の姿は「不死身の杉元」にも通じるものがあり、第七師団の連中に劣らず怖ろしい強敵でした。

数で勝るはずの杉元たちですが、白石が役に立たないうえにアシㇼパさんも人質に取られてしまい一旦は撤退。
しかし二瓶は杉元たちを追わず、あくまでレタㇻを仕留めることに執着するのでした。
ヒグマよりも獲物に執着すると言っていた二瓶ですが、この状況でも獲物を諦めないとは驚きでした。

ヒグマよりも獲物に執着する仁瓶鉄造
(引用:同書19ページ)

アシㇼパを囮にしてレタㇻをおびき出す二瓶。
そこにレタㇻが現れ、二瓶vsレタㇻの最後の戦いが・・・

せっかくですのでここはコミックスで見て貰いたいですが、レタㇻの頭の良さとアシㇼパですら知らなかった意外な形で二瓶との戦いには決着がつくことになります。
二瓶は死んでしまいますが、戦いには満足していたようです。

そして杉元たちは二瓶の入れ墨を回収、負傷した谷垣をアシㇼパさんの村まで連れて帰ることになるのでした。

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金塊の本当の数量

さて村まで戻ってきた杉元たちでしたが、そこで恒例のアイヌ料理を堪能します。
アシㇼパさんの謎の顔芸は今回もありましたが、今回強烈だったのはこちら。

アシリパさんの変顔シリーズ
(引用:同書82ページ)

おでこが広くなったり、劇画調になったりとまさに変幻自在のヒロインですな。
一体杉元たちの目にはどう映っているのか気になります。

さて食事の最中、アシㇼパさんのおばあちゃんから意外な昔話が語られます。
それによると昔、砂金が取れた時には数年掛けて北海道中からその砂金が1カ所に集められたというのです。

その総数なんと75トン。金額換算で8,000億円とのこと。

金塊で国盗りを目論む鶴見中尉と土方歳三
(引用:同書58ページ)

白石ほか、囚人たちが聞いていた金塊の数量は75キロでしたから桁がまったく違うことになります。
金額換算でおよそ8,000億円とのことですから、この情報を持っている土方歳三や鶴見中尉たちがこのお金で国盗りを目論んでも不思議ではありません。

一度進むと止まらない暴れ牛「不敗の牛山」

さて今回は、早くから土方の右腕として登場していた柔道家・牛山にスポットが当たります。

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(引用:同書102ページ)

素手で人を殺す驚異の柔道家・牛山ですが、時々女を抱かせないと色々不安定になるそうで、土方いわく“近所の婦女子どころか永倉も襲いかねん”とのこと。
女だけでなく男、しかも老人の永倉新八まで襲う可能性があるとは、どんだけ見境がないのか。

そんな牛山ですが、偶然街に来ていた白石とバッタリ遭遇。
逃げる白石をひたすらターミネーターみたいに追いかけ回します。

まるでターミネーターのように白石を追いかける牛山
(引用:同書108ページ)

どんな妨害があっても一直線に白石を追いかける牛山ですが、その突進は人間にはもちろん、石垣のように積まれた氷や馬ですら止めることができません。
確かにこんなのに捕まったら、並の人間では逃れられないでしょうね。

しかしこちらも偶然ですが、白石が逃げた先には第七師団の面々がいました。
思わぬ形で、土方勢と第七師団が戦うことに・・・

どさくさで逃げる白石はさすがですが、牛山も第七師団相手に一人ではさすがに分が悪かったようで、味方の手引きでなんとか逃げ出します。

その頃、土方は銀行を襲い当面の資金を手に入れていたようです。どうやら牛山を囮として騒ぎを起こして銀行を襲う計画だったようです(白石との遭遇は偶然でしょう)。

が、本当はもう一つ狙いがありました。
それはこの銀行に所蔵されていた刀・【和泉守兼定】の入手でした。土方歳三の愛刀とされる【和泉守兼定】ですが、現在でも残っており土方歳三資料館にて年に一度限定展示されているそうです。

その愛刀を手に入れた土方ですが、騒ぎを聞きつけた第七師団・鶴見中尉と遂に出会います。

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(引用:同書126~127ページ)

金塊を狙うモノ同士として敵対する二人。
果たしてこの二人が直接戦うことがあるのか、今からワクワクしますね。

役に立たねえなシライシ!!

牛山からかろうじて逃げ切った白石ですが、仲間から彼への目は日に日に厳しくなるばかりです。
以前は杉元を助け出したりしていた彼ですが、最近は人間どころか二瓶の猟犬・リュウやタヌキにすら遅れをとる始末。仲間内でもすっかり役立たずの烙印を押されてしまいました。

訳にたたねえなシライシ
(引用:同書159ページ)

しかし、彼にはそんな評価を覆す狙いがあるようで、アシㇼパさんにレタㇻを貸してくれと頼み出します。もちろん断るアシㇼパさんですが、代わりに二瓶の猟犬・リュウを使うことに・・・
そしてリュウを使った狙いは成功。どうやら牛山を探していたみたいで、彼が住む土方の隠れ家を見つけ出します。

しかしヘタレの白石はあっさり牛山に捕まり、土方の前に引きずり出されることに。
そして脅されたとはいえ、こちらもあっさりとですが杉元たちのことを話したようです。
その後、何事もなく杉元たちのところへ戻ってきた白石ですが、役立たずを返上どころか土方のスパイになった可能性すら出てきました。
これまで命をかけて杉元たちと行動をしてきた白石が裏切るとは考えにくいですが、相手があの土方歳三ではこれもしょうがないのか?
彼にはぜひ汚名返上してもらいたいところです。

新たな入れ墨囚人・辺見和雄

白石が土方に合っている頃、杉元たちは山で奇妙な死体を見つけます。
それは縛られた上に刃物で刺されており、背中に「目」という文字を刻まれているのでした。

どうやらこの情報は土方たちも把握しているようで、犯人は入れ墨囚人たちの中でもヤバイと言われる連続殺人鬼の辺見和雄だというのです。

入れ墨囚人の一人、殺人鬼の辺見和雄
(引用:同書189ページ)

随分クセのある顔をしていますが、中身は礼儀正しく人当たりの良い性格をしています。
しかし彼はすでに100人以上の人間を殺しており、しかもそれには特に理由がないというのですから怖ろしい。金塊も目的にはしていないとのことですので、ただの殺人鬼ということになります。

土方たちは辺見を捕まえる気らしいですが、杉元たちも彼を探しにアシㇼパさんの叔父が行っているというニシン漁場に行くことに。

ところがひょんなことから杉元たちはいきなり辺見と出会う事になってしまいます。
果たして杉元たちはこの危険な殺人鬼とどのように戦うのか。第5巻に続きます。

感想

土方は資金や武器、鶴見中尉たち第七師団も外国から武器を仕入れたことで、金塊を狙う組織がだいぶ増強されてきました。
本筋も結構進んだ印象ですし新たな囚人も現れたことで、物語もどんどん面白くなってきましたね。

ちなみに今回入れ墨囚人の話しの中に、津山という33人を殺した囚人の話しも出てきましたが、横溝正史の有名な小説「八つ墓村」のモデルになった【津山33人殺傷事件】から来ていると思われます(マンガ内では第七師団により既に死亡しております)。

土方歳三の愛刀・【和泉守兼定】も登場しましたし、実際の史実の内容も織り交ぜながら進む物語は見応えがありますね。またアイヌの文化や言語、料理も相変わらず良く登場しますし、毎度情報量が多いマンガだなと感心します。

今回累計発行が50万部を超えたとのことですので、いよいよ100万部の大台・さらには最近のヤングジャンプ作品の相次ぐアニメ化の波に乗って、本作もアニメ化が期待できそうです。

第5巻は12月発売予定です。