『月刊コミック電撃大王』で連載中の、マンガ版『はたらく魔王さま! (6) (電撃コミックス)』(AA)を買ってきましたので感想を。
表紙はいつもの真奥と、アニメには未登場だった新キャラ・アラス・ラムス。

非常に好評だったアニメも放送終了から1年が経過しましたが、アニメを追いかけていたマンガ版も、この6巻で遂に追い越しました。

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和ケ原聡司/柊暁生(著)『はたらく魔王さま!』第6巻

全173ページ。第27話~第31話までを掲載。
巻末にはオマケマンガとして4コママンガが6ページと、原作者和ケ原聡司氏のコメントとキャラクターデザイン029氏のイラストが掲載。

魔王と勇者、パパとママになる

前巻まででアニメで放送されたところまでをやったマンガ版ですが、この6巻からは新章に突入します。
もしアニメ二期があるのなら放送されるのはこの6巻からになると思います。

エンテ・イスラで誰も居なくなった魔王城に現れた一人の女性。
魔王城内を歩くその女性が向かった先は、おそらくは真奧がかつて居た筈の部屋。その奥に、光る植物を見つけた女性がそれを手に取ると、不思議な光の玉が現れます。
と同時に、おそらくは魔王城を監視していたであろう集団が空から近づいてくるのですが、女性はこの展開を予期していたのか焦ることはありません。そして女性の背中から白い翼が現れ、謎めいたセリフを言うのでした。

初っ端から新キャラが登場しますが、正体はわかりません。しかしこの新章の重要人物であることは間違いなさそうなので、どんな狙いがあるのか、今後の登場が楽しみです。

ところかわってこちらは日本の笹塚。サリエル戦で鈴乃に自転車を壊された真奥は、弁償するという鈴乃と一緒に自転車屋に来ていたのでした。
6,980円だったデュラハン号は、今回なんと3万円のモノにパワーアップ。真奥にとっては結果的に良い買い物となりました。

そして還る途中、千穂と合流してアパートに到着するとそこで恵美と顔を合わせます。
どうやら鈴乃と一緒に、現代家電や携帯電話などを買いに行く約束をしていた模様。いつものように真奥に悪態をつく恵美でしたが、その時突然ゲートが開き出します。

何事かと身構える一同でしたが、現れたのはなぜかリンゴ。
ワケがわからず唖然とする中、真奥が恵美に発した「まな板勇者」の一言で恵美がブチ切れ。
いきなり聖剣で真奥を討伐しようとしますが、その一太刀を先ほど現れたリンゴが受け止めてしまいます。
そしてリンゴの中から現れたのは、なんと赤ん坊。驚く一同でしたが、そのままにもしておけず、とりあえず赤ん坊を連れて魔王城に戻るのでした。

部屋に戻ってほどなく目覚めた赤ん坊は、真奥に名前を聞かれ「アラス・ラムス」と答えます。
その名と一瞬額に現れたマークになにやら真奥は少しだけ心当たりがある様子でしたが、とにかく名前以外どこからきたのかもわかりません。

が、父親を聞かれたアラス・ラムスは『父親はサタン』と答えたことで、千穂や芦屋が大騒ぎに。
当然身に覚えの無い真奥でしたが、アラス・ラムスが真奥に懐く姿を見ていると説得力は皆無。
さらに母親を聞かれたアラス・ラムスが指さした人物を見て、一同はさらに大騒ぎする羽目に・・・

それは恵美でした。まさかの真奥と恵美の子供登場に、気を失う芦屋(そこはちーちゃんの役目だと思うのだが)、うらやましがる千穂、気楽な鈴乃など反応は様々。

しかしこの赤ん坊が聖剣を受け止めたことから、見た目通りの赤ん坊でないことは確かな事で、エンテ・イスラにいる何者かがアラス・ラムスを真奥の処に送り込んできたことだけはハッキリしています。
こちらからエンテ・イスラに行けない以上、送り主が誰なのかは知る術がないため、当面の問題はアラス・ラムスの面倒を誰が見るのかということになります。
鈴乃が適任と思われましたが何か考えがあるのか、面倒は真奥が見ると言い出します。
そんなワケで、魔王城の住人がまた一人増えたのですが、これが想像以上に地獄の生活となるとは、さすがの真奥も知る由もありませんでした。

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波乱の同居生活

さてアラス・ラムスの世話をすることになった真奥たちでしたが、当然赤ん坊の面倒などみたことはありません。
そのため必需品などは、いとこの赤ちゃんの面倒をみたことがあるという千穂が買ってくることに。
おむつなどを一通り買ってきたところに、今度は鈴乃が現れます。

手に持っているのはオリオン弁当の生姜焼き弁当。なんと芦屋が買ってきてくれるように頼んだとのこと。アラス・ラムスが一晩中夜泣きをしたため、精魂つきてしまったようです。
夜泣きだけでなく、恵美が居なくなったときと真奥が出勤するときにも大騒ぎをしたアラス・ラムス。
赤ちゃんの想像以上のパワーに、さすがの真奥たちも振り回されっぱなしのようですね。

しかし今後の事を考えると、そう長い間はアラス・ラムスをこのままにしておけないという鈴乃。
確かに病気になったとしても、医者にみせることすらままなりません。

状況を動かすため、また気分転換のためにもアラス・ラムスを外に連れて行くことになりました。
行き先は真奥の居るマグロナルドだったのですが、ここでもまた一騒動が・・・

店に入るなり真奥を『ぱぱー』と大声で呼ぶアラス・ラムス。
慌てまくる真奥ですが木崎さんに見つかってしまい、千穂共々スタッフルームに連れて行かれます。

そこでお説教を受ける二人。それも当然のことで、高校生とはいえ普段から真奥のところへ行き、甲斐甲斐しく世話をしている千穂が、さらに赤ちゃんを抱いている(しかも真奥をパパと呼んでいる)となれば、世間の見る目は明らかです。

そこまで考えていなかったのか、反論しようとする千穂とそれを止めようとする真奥でしたが、結局二人は何も言い返せません。
そんな二人を見た木崎さんは、ただ何も考え無しでもなさそうだと思ったのかお説教は早々に切り上げました。
余談ですが、物語の中で赤ちゃんが突然現れてドタバタするのはよくある展開だと思いますが、こうやって主人公達の行動をたしなめる大人のキャラがいるのはちょっと珍しいと思いますし、それが『はたらく魔王さま』のいいところですね。

そして木崎さんの計らいで早退できるようになった真奥。そこで真奥は千穂に今の自分の考えを話します。

今は平和でも恵美も鈴乃も真奥からしたらやはり敵同士。そうなると今の日本の中で信頼できるのは千穂だけだという真奥。
自分を好きだと言ってくれる千穂に答えを言わないまま頼るのはズルいことを承知でこれからも色々助けてほしいという真奥に、千穂は真奥に信頼されていることに涙を流して喜ぶのでした。
恵美や鈴乃を警戒しすぎな気もしなくもないですが、魔王の身分を考えたら当然の結論ですね。ただ改まって千穂にこうしたことを言う真奥は、ホント義理堅いですな。

勇者と魔王の遊園地デート?

 千穂に協力を取り付け、とりあえず一安心した真奧。そこへ木崎さんが気を利かせたのか遊園地の優待券を持ってきます。
時を同じくして恵美も働いているドコデモが出資しているということで同じ遊園地の割引券を貰っているのでした。

恵美はアラス・ラムスの思い出づくりのため、真奧は状況の打開やその他心当たりのために、一緒に遊園地に行くことを決心します。

意外だったのは千穂が二人が遊園地に行くことに反対するどころか積極的だったこと。
どうも真奧に信頼されていることがわかって色々と心に余裕ができたようです。

そんなワケで遊園地に行く当日、最後まで反対していた芦屋も渋々承諾したため、真奧はアラス・ラムスと一緒に遊園地へ出発します。
くれぐれも恵美に気を付けるように言う芦屋に、何かあったら警備員に泣きつくという真奧のセリフが実に泣けてきます。

遊園地に向かう真奧とアラス・ラムスですが、畑から見れば二人は完全に親子そのもので見ていてほのぼのします。そして例によって尾行してくる芦屋。サングラス姿の悪魔大元帥の外見は怪しいの一言。そこに千穂も現れます。真奧と恵美が遊園地に行くことは了承しましたが、やはり二人のことが気になって仕方がないようです。

待ち合わせ場所にはすでに恵美の姿がありましたが、やたらと気合を入れた格好をしています。
怪訝な顔をする千穂に、これまた恵美を気にしてやってきた鈴木さんが『千穂ちゃんが心配するようなことはなんにもない』と言うのでした。
イマイチよくわかりませんでしたが、これは恵美には真奧に対して好きという感情が無いということなのでしょうか?

さて遊園地での二人ですが、表情はどんよりしていますが割と会話もしていますし、はたからみると仲の良い夫婦にしかみえません。
ただここで恵美が真奧に対し、アラス・ラムスの面倒をいつまで見るのかを問いただすと、真奧は今日かもしれないし嫁に出す日までかもしれないと言っています。
どうやら真奧は本気でアラス・ラムスの面倒を見る気のようですが、いったい真奧はアラス・ラムスにどんな心当たりがあるのでしょうか。

アトラクションを見て回る真奧たちでしたが、アラス・ラムスはシノビファイブというアトラクションに興味があったらしく料金に悩みながらも3人で見ることに。
前のほうに座った三人ですが、アトラクションが始まると子供よりも興奮する真奧。あきれる恵美でしたが、ふとアラス・ラムスのほうを見るとなにやら様子がおかしい。
何やらわけのわからないことを口走るアラス・ラムス。そして額に三日月の紋章が浮かび上がりました。

急いでアトラクション会場からアラス・ラムスを連れ出すと、何か冷やすモノを買ってくるため真奧が離れることに。
何も反応しないアラス・ラムスに焦る恵美でしたが、そこへ声をかけてくる謎の女性。

一瞬警戒する恵美でしたが、謎の女性が手をかざすとその瞬間アラス・ラムスの意識が戻りました。
あきらかに人間ではないその女性は、コミックス冒頭に登場した謎の女性でした。そしてアラス・ラムスの敵となる天兵連隊が迫ってきていることを告げると、一瞬目を離したすきにいなくなってしまったのでした。
その後真奧に八つ当たりする恵美でしたが、どうやら謎の女性の正体に心当たりがありそうです。

感想

これまでどちらかというと真奧か恵美のどちらかの顔見知りが多かった『はたらく魔王さま』でしたが、今回謎の新キャラが二人も出てきたことから物語が動き出した印象です。
私は原作を読んではいないのでアニメしか知りませんからこの先の展開がどうなるのか楽しみです。ラノベ原作のコミカライズとしては刊行ペースも早いのでこれからも追いかけていきたいと思います。
その間にアニメ二期も決まってくれれば言うことなしなのですが。