世話焼きヤクザのギャグ漫画・大武政夫(著)「ヒナまつり 7 (ビームコミックス)」(AA)買ってきました。表紙は久々にヤクザっぽい新田さんら芦川組メンバーとヒナ。

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大武政夫(著)『ヒナまつり』第7巻

第33話~38話までを収録。さらに幕間のオマケマンガとしてEXTRA14・15話を収録しております。
ちなみに作者の大武政夫氏は2014年6月にぎっくり腰になったそうで、救急車で搬送されたりようやく動けるようになったのが1週間後だったりと大変だった模様(付属のアンケートはがきより)

調査員・斑鳩景の日常?

ヒナを連れ帰るためにやってきた、元上司の斑鳩景でしたが、未だにヒナの行動レポートをしておりました。
ヒナの監視日記を綴っていく斑鳩ですが、最初はヒナの交友関係が中心になります。

川原でヒナがあああの前で能力を使っているのを見た斑鳩。
あああの超能力開花のための特訓(ただしヒナは暇つぶし)でしたが、傍から見ればただの奇声を上げる中学生にしか見えないその光景に戦慄する斑鳩。というかあああの超能力特訓ってまだ続いていたんですね。

続いて前だと一緒にUFOキャッチャーをしているヒナを見た斑鳩。
こちらも傍から見るとカップルにしか見えませんが、ヒナをよく知る斑鳩には信じられない光景に映ったことでしょう。
自分の知るヒナとまったく知らないヒナを見てわけがわからないレポートを書く斑鳩でしたが、この時はまだ冷静でした。

その後はヒナの行動チェックのために、駅前で5日間も張り込んだり、ヒナの同級生をぶん殴ったり、老婆をぶん殴ろうと思いながらも踏みとどまったりと色々苦労する斑鳩。

が、日記が1ヶ月を過ぎた辺りから任務のための軍資金が無くなってきたために、書かれるのはヒナの事ではなく斑鳩自身の事になっていきます。

スーパーの半額惣菜を買ったり、自炊の節約レシピ本を立ち読みして家で実践したりしながら日々を乗り切ろうとする斑鳩。
それも苦しくなると主食を袋ラーメンに変え生活費を切り詰めますが、前巻で飼い始めた犬のドッグフード代がその家計に重くのしかかります。だんだん犬の存在が邪魔に感じるようになった斑鳩。まぁこれも自業自得ですが・・・

また野草を袋ラーメンに入れるため川原で摘むことにした斑鳩でしたが、目の前をヒナが通りかかります。
しかし『そんなことよりタンポポだ』とそれを無視。完全に当初の任務を忘れている斑鳩でした。

遂にはドッグフードにまで手を出しますが、そのうまさに驚く斑鳩。ついでに『本物のドッグを食べたらどんなにうまいのだろう』等と言い出しますが、さすがにそれは思いとどまった模様。
袋ラーメンも買う金が無くなって最後は焼肉のタレを舐めて飢えをしのぎますが2・3日でそれも尽き、遂に食べるものがなくなってしまいます。

死を覚悟する斑鳩でしたが、そんな時唯一気になったのはヒナではなく、邪魔に感じていた目の前の飼い犬でした。
飼い犬も餓死させるのは忍びないと思っていた斑鳩ですが、数日間何も食べていないハズの飼い犬が斑鳩によってきて頬を舐めます。
そんな飼い犬の姿を見て涙を流す斑鳩は、飼い犬のために働くことを決意。名前も「ライフ」と名づけます。
こうしてヒナの観察日記は、いつのまにか斑鳩のための日記に代わっていました。

邪魔だった犬の存在がその内に自分が生きる理由に代わるくだりは、王道展開ですけど短いストーリーで良くできているなーと関心してしまいました。それでいてマンガで読むと、斑鳩の行動が笑えるのもスゴイですよね。この巻では一番気に入ったエピソードになりました。

オマケマンガでは、スーパーで働くことになった斑鳩が見れます。
飼い犬ライフとの生活のため真面目に働いているようですが、以前ぶん殴った中学生が店に来たことから不穏な空気になります。
その後はどうなったかわかりませんが、次巻あたりでわかるのでしょうか?

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新田さん、絶体絶命のピンチとその結果

新田さんが所属している芦川組では、組長である親父が入退院を繰り返している(主にヒナのせいですが)ため、組のことを考えて親父が引退することになりました。
そこで浮上した跡目問題ですが、跡目を指名しようとしていた親父が突然意識不明になったことから話しがおかしな方向へいってしまいます。ちなみに親父が意識不明になったのも、やはりヒナのせいでした。

芦川組の若頭は新田さんを呼び出して、自分を次期組長に推して組をまとめるように言います。
別に若頭を特別推すつもりの無かった新田さんでしたが、親父の意識不明問題がヒナのせいとあって責任を感じていたため、その話しを引き受けます。

とりあえず若頭と同期である、内藤のアニキに話しをつけにいく新田さん。
が、ムショ帰りである内藤は自分こそ次期組長と考えていたのか、逆に新田さんに自分を推すよう脅してくるのでした。
思わぬ展開に土下座をしてなんとかそれを思いとどまらせる新田さん。結果的に若頭を推していくことで話しがまとまりました。

内藤を説得したことで組もまとまり、後は親父が若頭を指名するだけとなったある日。
親父の意識が戻ったとの連絡を受け、若頭から跡目の話しを聞いてきてくれと頼まれた新田さんは、ヒナやサブと一緒に病院に行きます。

病室にてさっそく跡目指名の話しを親父に切り出す新田さんでしたが、その時ヒナが『次期組長は新田がいい』と突然言い出します。
ヒナには甘い親父が(冗談のつもりでしたが)新田を次期組長にすると言ったところ、それを横で聞いていたうっかり者のサブが、すぐさま若頭にLINEで「新田さんが次期組長に指名された」ことを連絡してしまいます。

親父の悪ふざけは、新田さん自身が「組を混乱させることは言わんで下さい」と親父を叱り飛ばしたことからあっさり解決するのですが、問題は若頭のほう。
サブからのLINEで激怒する若頭ですがサブが早とちりを説明すれば簡単に解決するはずだったのに、怒られるのが怖いチキンのサブは親父の冗談を若頭に伝えませんでした。

そのせいで「新田さんがヒナを使って次期組長の座を掠め取った」という話しが瞬く間に芦川組内に広がってしまいます。
内藤のアニキも新田さんを「今すぐぶっ殺したい人間ナンバー1」と激怒。こうなると行動が早い若頭たち。
1巻で対立組織を拉致った時みたいに、いつの間にか新田さんをドラム缶に詰めてコンクリートで固めた上、海に沈めるため港に連れてきてしまいます。

わけがわからないのは新田さん。目を覚ましたらコンクリで固められている上、次期組長になろうと画策したという身に覚えのないことでいきなり絶体絶命状態になっているのです。
いくら弁明してもまったく聞いてくれない若頭たち。もうちょっと新田さんを信じてあげてもいい気がするんですが、頭に血が上っているのでしょうね。

そんなワケで死を覚悟する新田さんでしが、最後に若頭たちが親父を連れてきたことから状況は一変。
今回の跡目騒動は冗談だったと新田さんと同じことを言う親父。すぐには信じない若頭たちですがサブに確認とろうとしても吐くばかりで話しになりません。
再度親父に確認するも当然同じ答えが返ってきます。

そこまできてようやく今回の話しが勘違いだったと気づく若頭たち。「何ていうか、悪かったね・・・」と、ちょっとカワイイっぽく言い出す若頭でしたが新田さんの表情は怖いまま。
気まずい雰囲気に新田さんのご機嫌をとろうと、突然若頭が「次の若頭は新田にする」と言い放ちます。

組一同それに賛成し巻き起こる若頭コール。が、今回はさすがに命の危険があったためかまったく嬉しそうな顔をしない新田さん。
とりあえず若頭コールよりも、早く新田さんをドラム缶から出してあげればいいのにね。
というわけで、結果だけ見れば絶対絶命の危機を乗り越え若頭に大出世した新田さんでしたが、組の人たちとは確実にわだかまりが残りましたとさ。

 お祝いという名の葬式

大出世した新田さんの話しを聞いたヒナは、新田さんを祝ってやろうと友人やネットで相談します。
ここでまずヒナが新田さんを「祝う」という発想になることがかなり意外でした。新田さんとの共同生活を続けていくうちに、ヒナも他人を思いやったりするようになったと思うとなんだか感慨深いものがあります。