集英社発行 週刊少年ジャンプ2014年50号 表紙は暗殺教室 ナルトの最終回が掲載されている
岸本斉史(著)『NARUTO -ナルト-』 週刊少年ジャンプ 2014年50号 表紙

週刊少年ジャンプを久々に買ってきました。目当てはもちろん『NARUTO -ナルト-』の最終回。
ずっと追いかけたマンガの一つなので、完結するのは感慨深いです。

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週刊少年ジャンプ 2014年50号

表紙は『暗殺教室』。最終回ぐらいは表紙にと思いましたがちょっと前に表紙になっていますし、『NARUTO -ナルト-』の第一回が掲載された号で最終回だった『るろうに剣心』も大ヒット作なのに表紙ではなかったのでこんなもんなんでしょう。

さて最終回掲載号となった今回、『NARUTO -ナルト-』は一挙2話掲載となり、しかも最終回である第700話はオールカラーとなりました。
オールカラー掲載はあまり記憶にないのですが、一番最近だと『ブリーチ』あたりでしょうか。

第699話 「和解の印」

サスケとの激闘を終え、遂に和解した二人。片腕を失った二人の血は混じり合い、あたかも、もう分かたれることは無いかのような演出になっていた前回のラスト。
これが「和解の印」の代わりだと思っていたのですがそうではありませんでした。
終末の谷で繰り広げられた戦いにより壊れたマダラと柱間の像。その上に横たわる二人ですが、壊れた像の手が、まるで「和解の印」を結んでいるかのように重なり合っていました。

ナルト 第699話の見開き扉絵は和解の印を結ぶナルトとサスケ
岸本斉史(著)『NARUTO -ナルト-』 週刊少年ジャンプ 2014年50号 10~11ページ

作者の岸本氏は、例えば再不斬と白の涙や、イタチを倒した直後のサスケの血の涙の演出などといった間接的な描写がとても上手くて、観るたびに関心してしまいます。
また今回の「和解の印」でナルトとサスケだけでなく、マダラと柱間、もっと言えば先祖のアシュラとインドラまでも含めた和解を演出しているように見えます。
六道仙人の時代から続く因縁に、ようやくケリがつきました。

横たわる二人を見つけたサクラとカカシ。腕の無い二人を見たサクラはすぐに治療を開始しますが、そこでサスケがサクラに「すまなかった」と謝罪します。
正直その一言だけでは到底納得できないようなことをしてきたサスケですが、サクラにとってはようやく三人がまた一緒になれる一言だったようで、涙を流して喜ぶのでした。

そして無限月読を二人で解術するナルトとサスケ。ここからはほぼ全編サスケのモノローグとなり、今まであまり語られることの無かった彼の心情がわかるようになります。
せっかくなので、この辺りは本誌で確認してみてください。

サスケのモノローグの中、次々と無限月読から解放される忍たち。
五影ですらモブと一緒の小さいコマなのに、テンテンがピンで(無限月読時点で一人でしたが)、割と大きいコマだったのがファンとしてはちょっと嬉しかったです。
あとヤマト隊長がしっかりグルグルから解放されて助かっていたのが意外でした。マダラ一味最後の一人だったグルグルも動かなくなり、結局彼は何だったのかよくわかりませんでした。

そして世界が救われた後日談。木の葉の里の新しい火影はオビトが言うようにカカシがなり、マスクをしたままの顔岩も掘られました。
ナルトは戦争終結の最大の功労者ですが、一方のサスケは戦争を引き起こした側とも言える大罪人であり、本来なら投獄もやむなしでした。が、どうやら免責された模様。

それは無限月読を解術・六代目火影であるカカシとナルトの嘆願が大きかった、というわけでお咎め無しになったようです。
またここでは言われていませんが、三代目土影が以前、穢土転生を止めた人間は忍びの世界を守った英雄(第591話)と言っていましたので、これも効果があったんじゃないでしょうか。

自由の身になったサスケは外の世界を見て回ると言い出します。それについて行こうとするサクラ。

恥ずかしがる最高に可愛いサクラ
同上 39ページ

普段あまり人気が無いように見えるサクラですが、この時の遠慮がちで恥じらいながら言う表情は、文句なくヒロインの可愛さでしたね。
そんなサクラを軽く流すサスケでしたが、兄イタチが幼いサスケにしていた事と同じことをサクラにもするのでした。

兄イタチと同じ“トン”をするサスケ
岸本斉史(著)『NARUTO -ナルト-』 週刊少年ジャンプ 2014年50号 40ページ

そして以前里を去った時と同じセリフを、今度は親愛も込めて(と思いますが)サクラに言うサスケ。
里を去るのは前と同じですが、今度は意味合いがまったく異なります。次に帰ってくる時はきっと成長したサスケでしょう。

里を出る道の途中でサスケを待っていたナルトは何かをサスケに差し出します。それは以前、終末の谷での戦いでサスケが捨てていった、木の葉の額当てでした。
額当ては“対等の忍として戦う証”と以前(第175話)に言っていたナルト。その後終末の谷での戦い(第229話)で確かに額当てをして戦いましたが、これはナルトの望む勝負ではありませんでしたので、今度こそ本当の勝負をしたいナルトはコレをサスケに返すのでした。

いずれくるだろうその時まで、額当てを「取っておいてやるよ」というサスケ。いつかその戦いが描かれる時があればいいなーと心の底から思ったところで、第699話は終わりです。ちなみに額当ての文字が【忍】から、いつの間にか以前の木の葉のマークに戻っていましたね。忍連合が解体されたためでしょうか。

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第700話 「うずまきナルト!!」

最終回は24ページ・オールカラーで登場しました。タイトルの「うずまきナルト」は第1話と同じタイトルですね。700話経って元に戻りました。

大戦から数年後、すっかり平和を取り戻した木の葉の里で五影会談が開かれようとしております。ここでは成長し、大人になった木の葉の忍たちが描かれています。

アカデミーでの授業を受けるのはナルトとヒナタの息子・ボルト。ナルトとネジを組み合わせた名前でしょうか。

ナルトの息子・ボルトは性格がナルトにそっくり
同上 240ページ

ちなみに娘もおり、名前はひまわりと言うそうです。ネジの墓参りをしていました。

シカマルとテマリの息子・シカダイと、サイといのの息子もボルトと一緒のクラスのようですが、サイといのの息子はカラーで見ると不気味なキャラですね。
隣にはチョウジと何かが混じったようなキャラがいますが、口調からかろうじて女の子ということがわかります。名前はチョウチョウと言うそうですが、可愛らしい名がまったく体を表しておりません。
ちなみにチョウジとカルイの子らしい。この二人まったく接点なかったと思うんですが、意外な組み合わせですね。

外では逆立ちをして歩くガイ先生のクローンが二人。一人はリーでしょうが、もはや若返ったガイ先生にしか見えません。
後ろは誰の子供でしょうか?リーはテンテンあたりとくっつくと思っていたのでそうであれば嬉しいのですが、遺伝子が濃すぎるような気もします。

シカダイが帰ると家には、『進撃の巨人』に出てくるエルヴィン団長に愛を足したような頭をした我愛羅の姿が・・・。五影の中で一番若かった彼も、今では立派な古参となったようです。五影会談前にテマリの処に寄ったようです。
キバは相変わらずのビッグマウスのようですが、それよりも赤丸が年老いていたのがショックでした。ただキバの軽口に「ニカッ」とするのは色々微笑ましかったです。

今度は紅の娘が登場。名前は不明ですが、すでに先代となったカカシとガイ先生の付き人をするらしいです。どこに行くかわかりませんが普通に次回もありそうな展開で、最終回とは思えない話しの進め方ですね。どこかで描く予定なのでしょうか。

年取ったガイ先生は八門遁甲の後遺症なのか車いす生活のようです。一緒にいるカカシはどこかに旅支度をしています。
まるで年寄りみたいな会話をする二人ですが、老け込むにはまだ早いと思うのです。

そしてこちらは本当の年寄りとなった旧五影たち。旧五影会談という名の酒飲みを土影のところで開いています。
土影はまだ生きています。水影は相変わらず男がいない模様。アオは死んじゃったしね。その中で異常に若いままの綱手。年齢詐称はまだ続いているようです。
ビーは相変わらず八尾と仲良くやっています。

そしてナルト。七代目火影として仕事をしており、アドバイザーとしてシカマルもいます。そこに慌てて入ってくるうどんともえぎ。まるで第1話の焼き直しを見ているかのようです。
原因はボルトが顔岩に落書きをしていたためでした。ここも第1話を彷彿とさせますね。
この辺りの展開はナルトの最終回なら必ず入るだろうと思っていた展開だったので、本当に懐かしくて嬉しかったです。

イタズラを続けようとするボルトを止めるナルト。口調が若干大人びいていますが、「ってばよ」は健在です。
いつも忙しい父親にかまってもらいたくてイタズラをするボルト。ナルトもそれを十分過ぎるほどわかっていますが安易に子供の言うことを聞くのでは無く、“耐え忍ぶ”ことを覚えるよう息子に言い聞かすのでした。
かつてジライヤが言っていた、「忍者とは忍び耐える者のこと」(第166話)という教えが、しっかりとナルトにも受け継がれています。

そんなナルトとボルトを見つめる一人の少女。なんとサクラの娘でした。名前はサラダ。
どうやらサスケとサクラの子供らしいのですが、名前の由来がわかりません。サクラ+マダラ?
サスケは家には居ないようでどこかの森を進んでいますが、何か気配を察したのか身構えます。何をしているのか、何に反応したのか、この辺りもいずれ描かれそうですね。

そして始まる五影会談。我愛羅以外の五影はすべて大戦時より変わっています。そこに遅刻しながらも現れる火影・ナルト。
ナルトの顔岩をバックにタイトル『NARUTO -ナルト-』が重なります。

ナルト 最終回・第700話のタイトルバックは火影となったナルトの顔岩イラスト
同上 260ページ

遂に夢が叶ったナルト。思えばコミックス第1巻の帯に「絶対火影になる」と書かれていました。

ナルトコミックス第1巻 初版帯には火影になる宣言をするナルト
岸本斉史(著)『NARUTO -ナルト-』 コミックス第1巻表紙 初版帯

あれから15年。宣言通り火影になったナルトを見ると本当に感慨深いです。

そしてラストページは、第1話の最初のページをアレンジした古文書風のイラストと文書。ありがちな演出ですが、だからこそ印象に残ります。
せっかくですので、これも本誌で確認してみてください。

これにてナルトの物語は一先ず完結。最終回に相応しいさわやかなラストでした。皆がそれなりに幸せそうなのがすごく嬉しかった。
そして2015年、新編として新たに『NARUTO -ナルト-』が短期集中連載で帰ってきます。

2015年春にナルトの短期集中連載がスタート
同上 263ページ

おそらく最終回の後日談だと思われますが、親になったナルト達がどんな活躍をしてくれるのか非常に楽しみです。

そして12月6日公開予定の、劇場版『ナルト』の情報もあります。
月が崩落してくるという、かなりぶっ飛んだ展開ですが、最終回の一歩手前の話しをやるようです。

火影としてのカカシや、おそらくナルトとヒナタ・サスケとサクラが一緒になるまでの展開も描かれることでしょう。
なにげに日向ハナビも登場するようで、本編でほとんど出番の無かったキャラにもスポットが当たりそうです。

というわけで、『ナルト』最終回のレビューでした。
まだ新しい展開はあるとのことですが、週間連載としての『NARUTO -ナルト-』はこれで終わりです。
巻末の作者コメントではありませんが、嬉しくもあり悲しくもあります。毎週楽しみだった第一部が終わり、第二部が始まってからは明らかに失速し、引き延ばし展開にうんざりしたこともあり、正直コミックスを集めるのをやめようと考えたこともありましたが、こうして終わってみるとやっぱり今まで追いかけてきて良かったと思える作品でした。
しっかり完結してくれた岸本先生に感謝したいです。本当にお疲れ様でした。