『あそびあそばせ』第8巻 累計135万部を突破した美少女お遊戯コメディの最新巻!

涼川りん(著)『あそびあそばせ』 第8巻 表紙 マンガ
引用:涼川りん(著)『あそびあそばせ』 第8巻 表紙 白泉社 2019年9月発行より

昨年アニメ化もした『あそびあそばせ』の最新コミックス第8巻を買ってきましたので簡単にレビューしたいと思います。帯によると累計135万部を突破しているようで、前回7巻発売時は110万部でしたから7か月ほどで25万部も増えていることになります。アニメ放送が終わってからの伸びとしては驚異的ですね。

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涼川りん(著)『あそびあそばせ』 第8巻

『あそびあそばせ』久々の新刊である第8巻の表紙は、飼い猫と華子。エキセントリックな普段とは打って変わって、年相応のかわいらしい表情の華子が新鮮です。本編では見られないという意味では表紙詐欺みたいなモンですが。

引用:涼川りん(著)『あそびあそばせ』 第8巻 表紙 白泉社 2019年9月発行より

第8巻では青空つぐみとの関係に悩む香純や、新しいキャラクターとあそ研メンバーの絡み。意外な新キャラとの関係など、実に充実した内容となっております。

恋?に悩む香純

女の子?同士でありながら青空つぐみに惹かれていた香純でしたが、つぐみが自分に近づいたのはつぐみの秘密を知っている可能性があったためで好意ではなかったと知った香純はショックでつぐみを避けるようになってしまいました。しかし、どうしても頭からつぐみのことが離れない香純は日々悶々としてしまいます。

そんな香純を見たオリヴィアと華子は、香純を元気づけようと彼女の好きな小説を使うことを閃きます。3人でリレー小説をして香純に元気になってもらおうとするのですが、これを香純は「小説の形をとった悩み相談」と勘違いしてしまいます。

勘違いとはいえ、小説の形をとって二人につぐみのことを相談する香純。悩み相談の相手としてはハチャメチャなオリヴィアと華子でしたが、これが逆に功を奏して香純はつぐみに対してショックは受けたが怒ってはいなかったことに気が付きます。なんというファインプレー。

青空つぐみとの関係に思い悩む香純

引用:同書62ページより

さらにその先の気持ちとして、香純がすでにつぐみを好きだということまで自覚し始めてしまいます。非常に奥手な香純ですから他人からハッキリ言われると赤面してしまうのですが、表情が完全に恋する乙女でかわいらしいです。

恋する乙女な香純さん

引用:同書63ページより

結局、リレー小説は香純が切り上げたことで終わってしまいましたが、これでだいぶつぐみへの気持ちが整理できたのではないでしょうか。香純・つぐみペアは作中でもお気に入りでしたので、今までみたいに避けるだけにならないでなんと解決に向かってもらいたいです。

どけ、穢れた血

ここ最近は新キャラが多く登場した『あそびあそばせ』でしたが、この8巻にも登場します。しかし、新キャラはなんと人外の吸血鬼でした。普通の生徒と同じく制服を着ているのですが、どうやらあそ研の顧問・樋口先生が現役高校生だった10数年前からこの姿のまま学校内に居たようです。

あそびあそばせまさかの新キャラは吸血鬼

引用:同書103ページより

現在は10年以上も暗い書庫に籠っていたため一般生徒には見つからずでしたが、その書庫でオカ研が怪しげな実験をしだしたため脱出。食事の血を飲むのも10年以上やっていなかったため、書庫から出てすぐに倒れてしまいます。

そこへゲームして寝落ちした華子を保健室に運んでいる最中だったオリヴィア・香純が通りがかります。倒れた吸血鬼を具合の悪い生徒だと勘違いした香純たちは、吸血鬼も一緒に保健室に運びます。

しかし、吸血鬼をベッドへ寝かせた途端、10年以上血を吸っていなかった吸血鬼が暴走。突如オリヴィアに襲い掛かり吸血しだします。

が、オリヴィアの血はやたらマズいらしく、すぐに「まっずぅ!!!」とか言って吐き出してしまいます。

オリヴィアの血はとってもまずい

引用:同書109ページより

なんだかオリヴィアの一族は【闇狩り師の一族】とかいう変わった血統らしいです。一応助かったハズのオリヴィアですが、ワキガに続いて変な属性がついてしまってなんだか可哀想ですね。

おまけにオリヴィアがだめなら香純という具合で近づいてきた吸血鬼に“どけ、穢れた血”とか言われる始末。酷い言われようで思わず吹き出してしまいました。

吸血鬼に罵倒されるオリヴィア

引用:同書114ページより

ちなみにこの後、香純は自分が助かるために、非常に控えめに華子を身代わりにします。

自分が助かるためには控えめながらも友達を売る香純

引用:同書114ページより

「控えめに言ってクズ」とはこういうことを言うのだろうか。たまに出る鬼畜な香純が面白いです。ちなみにこの後、顧問の樋口先生が来てなんだかんだで吸血鬼は日光に当たり灰になって消滅してしまいました。

すぐに復活

と思ったら、オカ研のるうとアグリッパが吸血鬼の灰を回収。部室に持っていき怪しげな呪文を唱えると、なんと灰になったハズの吸血鬼は復活してしまいました。

灰になった吸血鬼をよみがえらせてしまったアグリッパとるう

引用:同書127ページより

あのカリスマ吸血鬼・DIOも灰になったら死んでしまったのに、そこから復活させるとは・・・。無邪気に喜ぶ二人がなんだか怖いです。

でも、復活した吸血鬼は体が縮んでいた。灰を半分しか回収していなかったためで、じゃあ残りの灰も回収してもう一度復活させればいいじゃん、というわけで、吸血鬼にもう一度死んでと軽く言うアグリッパ。あっけにとられる吸血鬼に容赦なく日光を浴びせかけます。

結果、激痛にのたうち回り助けを乞いながら吸血鬼は再び死亡。たいして悪事を働いたわけではないのにこの仕打ちはかなりむごい。おまけに残りの灰を回収にいったらすでに捨てられていて回収は不可能。さっきの灰でもう一度吸血鬼を復活させますが、体は縮んだ状態で固定されてしまいました。結局、苦しんで死んだのは無駄死にということに。

でも酷い仕打ちだけでなく、ちゃんと吸血鬼のことを考えていたらしいアグリッパとるう。食事のための血を数種類用意しておりました。さっそく吸血鬼にテイスティングさせます。

吸血鬼がテイスティング

引用:同書135ページより

用意された血を飲むと、まるでワインの試飲のようにやたらと雄弁に語る吸血鬼。用意した血はどうやらほとんど動物の血のようですが、一つだけ人間の血が混ざっていたらしく、これが一番気に入ったらしい。この血を提供したのは、クッキーで狂ってしまった国語の済南先生。吸血鬼が気に入ったことで今後も定期的に採血されることが確定してしまったため、済南先生の災難はまだまだ続きそうです。

美男子の正体は

8巻最後の話しでは、とある外国が舞台でいきなり美男子が登場します。

超絶イケメンだったオリヴィア兄

引用:同書139ページより

どうやら吸血鬼の女に血を吸われたらしいのですが、なぜか吸った側の吸血鬼が苦しんでいます。苦しむ吸血鬼にこのままがよいか、それともカーテンを開けて日の光を浴びるかを選ばせる男。迷わず日の光を選択した吸血鬼をみると、どうやら相当苦しいようです。

が、そこへ男の電話がなります。相手の名前はオリヴィア。なんとこの美男子の正体はアキバ系ファッションの小太り男・オリヴィアの兄だったのです。どうやら過去の話しのようですが、こんな美男子がどうして(見た目)アキバ系オタクになってしまったのか。

オリヴィアの兄の電話相手を知った先ほどの吸血鬼は、苦しみながらも「オリヴィアに死の呪いをかける」と言い残して自ら火の光を浴びて死んでいきます。最初は真に受けなかったオリヴィア兄でしたが、後日、オリヴィアが正体不明の高熱に苦しむことになり、この「吸血鬼の血の呪い」が本物で放っておけばオリヴィアが死んでしまうことを知ります。

吸血鬼の血の呪いをうけるオリヴィア

引用:同書149ページより

オリヴィアを助けるため吸血鬼の始祖に会い、彼が望むものを差しだせば「吸血鬼の血の呪い」が解けると知ったオリヴィア兄は、迷うことなく始祖の元へ。妹を助けるため呪いの解呪を申し出るオリヴィア兄へ、始祖が出した条件とはオリヴィア兄の【美貌】でした。

この条件を迷わず飲むオリヴィア兄。こうしてオリヴィア兄は、アキバ系ファッションに身を包む立派なオタク風貌へとなったのでした。

オタク系ファッションに身を包むオリヴィア兄

引用:同書157ページより

両親にも一瞬だれだかわからないくらい風貌が変わってしまったオリヴィア兄でしたが、唯一の救いはオリヴィアが以前と変わらず自分を受け入れてくれたことでしょう。オリヴィア自身も兄が変わって理由をなぜか理解しているようで、兄が自分のために頑張ってくれたことを知っているようです。これにはオリヴィア兄も相当救われたでしょうね。

現在中学生となったオリヴィアですが、兄ととても仲が良いのはこうした経緯があったからでした。妹のために躊躇なく命を懸ける兄も、姿が変わっても親愛の情は変わらない妹も

感想

というわけで、『あそびあそばせ』第8巻のレビューでした。

最近数多く登場した新キャラたちと、あそ研メンバーが本格的に絡んできて、人間関係がますます面白くなってきました。人気キャラの青空つぐみが一切登場しないのはちょっと残念でしたが、その分周りの登場人物たちと華子たちの関係が濃く描かれていたので大満足です。

でも吸血鬼がいきなり登場したのは驚きました。ギャグマンガですから人外キャラが出てきてもそれほど不自然ではありませんが、結構掘り下げてきたので今後も登場機会が多いかもしれませんね。

その吸血鬼に絡んだオリヴィア兄のエピソードはちょっと感動的でした。あの風貌は完全にネタ扱いだと思っていたので、吸血鬼とのエピソードとのつなぎ方は思わず“そう来たか”と唸ってしまいました。オリヴィアとの関係が非常に良好なのも納得できる見事なストーリーです。

ちなみに8巻で一番気に入ったシーンはこちらの華子。

引用:同書48ページより

ツイッターの黒歴史を新聞部に知られて素で赤面する華子。普段のエキセントリックな行動とのギャップが凄まじくて、まさか華子を可愛いと感じるとは思っていなかったので不意打ちでした。

アニメが終わって勢いが心配でしたが、新しいキャラは設定をこれでもかとブチこんできて、実に読み応えのある8巻でした。9巻も楽しみです。

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