『KOF』シリーズ黄金期の二作品の音楽を収録した「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」を買ってきました

「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」のジャケット
「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」

SNKの人気ゲームシリーズ『ザ・キング・オブ・ファイターズ』から、『ザ・キング・オブ・ファイターズ’96』と『ザ・キング・オブ・ファイターズ’97』の二作品の楽曲を新規デジタル録音で収録した「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」を買ってきたので紹介したいと思います。

当時、ゲームセンターなどでやりこんだゲームたちですのでとても思い出深い楽曲ばかりですが、期待を裏切らない収録曲・音質となっておりました。

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『KOF』シリーズ人気の二作品を収録

SNKのアーケードゲームのサウンドを新規デジタル録音により復活させる「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION」シリーズ。そして2020年3月25日に発売されたのが、『ザ・キング・オブ・ファイターズ ’96』(以下、KOF’96)と、『ザ・キング・オブ・ファイターズ ’97』(以下、KOF’97)を収録した「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」です。

「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」のジャケット

「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」

KOF’96とKOF’97はともにSNKの黄金期を象徴する大ヒットゲームで、それぞれ1996年と1997年の7月にアーケードに登場するや一大アーケードブームを巻き起こしました。前2作で確固たる人気を得たKOFシリーズオリジナルの京や庵といったキャラクターたちや、アーケードゲームでありながらシナリオに高いストーリー性をもたせていたのが特徴です。

音楽に関しても、現在でも人気の高い「ESAKA?」や「嵐のサキソフォン2」、「Fairy」などが初登場し、ゲームの人気に大きく貢献しております。

今回の『SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION』シリーズ第12弾では、こうした楽曲はもちろんのこと、ステージデモや複数あるエンディング曲などを収録しており、それら人気楽曲を新規デジタル録音によるクリアな音質で楽しむことができます。

なお、『SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION』シリーズは、他に『メタルスラッグ』シリーズのサントラを購入しておりますので、同作品が好きな方は以下の記事を参考にしてください。

名作『メタルスラッグ』のサントラを収録した「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.7」を購入
名作アクションシューティングゲームの『メタルスラッグ』シリーズから、初期2作品のサントラが発売。デジタル録音されたクリアな音質で、当時のゲーム音楽が蘇ります。

ジャケットとブックレット

ジャケットは『SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION』シリーズ共通デザインの、ゲーム画面をたくさん入れたピンクのもの。

ジャケット

共通デザインなので後ろのシリーズもこのまま最後までいくと思いますが、収録されているゲームタイトルがわからないばかりか、ゲーム画面自体も小さく、色も付いているためとても見えづらいです。個人的には、このジャケットに魅力をまったく感じません。

ブックレットは6ページほどの少ないもの。中身は曲リストのほか、作曲家で同作品のサウンドディレクターだった麻中秀樹氏のコラムが掲載されております。

麻中秀樹氏によるKOF96のコラム

コラムではKOF’96開発当時の話しが書かれており、KOF’96はスタッフの開発に対する意気込みが凄すぎて、逆に開発が難航したそうです。スケジュール遅延からロケテストも遅れ、ゲームセンターではロケテストを待ちわびるファンが毎日並んでいたとのこと。最終的にロケテストは開発進行度70%ほど(実際は65%)で敢行され、キャラ数や技が制限されたSNK初のロムとなったようです。

さらにコラムでは名曲「ESAKA?」について詳しく語られており、すでに人気楽曲となっていた同曲は前二作と同じ人が担当する予定だったが、上司からKOF’96の責任者である麻中秀樹氏が担当するよう言われたとのこと。

「ESAKA?」の製作裏話

そして、とにかくカッコイイ曲を作ることを目指して2か月がかりで取り組んだ結果、今の「ESAKA?」が出来上がったようです。シリーズ屈指の人気曲が生まれた背景はとても興味深かったです。

盤面(レーベル)のデザイン

ディスク2枚組で、ディスク1がKOF’96、ディスク2がKOF’97。それぞれタイトル画面が入っておりますのでわかりやすいです。

レーベルデザイン

収録曲リスト

ディスク1には「KOF’96」の楽曲が27トラック、ディスク2には「KOF’97」の楽曲が43トラック収録されております。

まずは「KOF’96」。オリジナルのサントラとは収録順が異なっており、チームテーマの最初が女性格闘家チームになっているのは結構違和感があります。「ESAKA?」はさらに餓狼チームの後ろに収録されております。

曲リストDisk1はKOF’96。全27曲。

続いて「KOF’97」。各キャラテーマ曲やKOF’97の特徴であるステージ曲、デモやエンディング曲など、ゲーム中の曲は網羅されておりますが、クレジット音やNEOGEOロゴの曲などは入っておりません。また、こちらもオリジナルのサントラとは収録順が異なっております。

曲リストDisk2はKOF’97。全43曲。

まとめ

当時のゲームセンターの賑わいは家庭用ゲームばかりやっていた人たちも巻き込んだ、現在では考えられないくらいすさまじい熱狂だったと思います。その中心にあったゲームの一角は間違いなく『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズでしょう。

『KOF’96』と『KOF’97』はゲームセンターに導入されるや毎日長蛇の列で、順番待ちが30分・一時間もざらでした。プレイしている人が早く負けてくれないかと、心の中で何度願ったかわからないくらいです(笑)。そんなことばかり考えていたからか、せっかく順番がきたと思ったら乱入されて瞬殺されるなど、人気作ゆえに色々と理不尽な思いをしたのも良い思い出です。SNKは筐体をデパートやスーパーにもレンタルしておりましたから、穴場の場所を見つけてはそこに通いつめ、また人が集まりだしたら別な穴場を探すを繰り返していた気がします。

そんな大変な思いをしてでもプレイしたいくらい『KOF’96』と『KOF’97』は、とても魅力のあるゲームたちでした。けっしてゲームバランスが良かったわけではないのですが、そんなものを吹き飛ばすくらいプレイしていて楽しいゲームでしたね。その二作品の楽曲収録とあって、今回の「SNK ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.12」は速攻で予約を入れておりました。

すでに旧サントラは持っておりましたが、これほど発売を楽しみにした音楽CDは久々です。そして、その期待を裏切らず、オリジナルよりも音質は向上しております。しっかりスピーカーは鳴っていて、より迫力のある音を楽しませてくれます。個人的には一つ一つの音が明瞭になり、とても聞きやすくなったのではと思います。

今後、『KOF’98』以降の楽曲も発売されると思いますので、できればブックレットのページ数を増やして当時の裏話や開発秘話をもっと読ませてもらえたらありがたいですね。