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ソニーの最新ワイヤレスポータブルスピーカー 『SRS-XB22』を買ったのでレビューします

ソニーのワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB22

本日、発売されたばかりのソニーの最新ワイヤレススピーカー『SRS-XB22』を買ってきました。

『SRS-XB22』はスマホやタブレット端末の音楽や動画音声を飛ばすBluetooth対応ワイヤレススピーカーで、人気の【EXTRA BASS】シリーズの最新モデルです。500mlのペットボトルとほぼ同じ大きさと重量で持ち運びにも苦にならない小型・軽量のポータブルスピーカーながら、音の広がりや迫力の重低音を聞かせてくれるので、個人的に今選べるベストなワイヤレススピーカーだと思います。

この記事では購入動機や『SRS-XB22』本体の仕様・デザイン、音質などの感想を簡単に紹介したいと思います。

目次

腰痛の悪化で生活スタイルを変更

私は自宅で動画や音楽を聴くときはほとんどPCを使っているため、机の上に置いたスピーカーでこれらを聴いております。最近は高画質・高音質のソースが増えてきましたから、スピーカーなどの機器もピュアオーディオと言われるちょっと良いモノを用意してこれらを聴いており、それなりに満足しておりました。

現在のPC環境、机の上のスピーカーと43インチ4Kモニタで動画や音楽を聴いている

机の上に置いたスピーカー。動画や音楽のほとんどを聴いている

しかし、最近になって腰痛がひどくなり、イスに座っていられる時間が極端に短くなってしまいました。苦肉の策として座椅子を用意してそこでスマホやタブレットなどを使っているのですが、6畳の狭い部屋とはいえ座椅子は机から離れており、当然机の上にあるスピーカーの音はまともに聴けません。

必然的にスマホのスピーカーなどで聴くことになるのですが、貧弱な携帯端末の音にも最初は我慢してきましたがしばらく経つといい加減どうにかしなければと思うようになりました。

イスよりも座椅子のほうが腰痛がやわらぐ感じ。

部屋の隅に置いてある座椅子。腰痛がひどくなってから重宝しています。

そうなると座椅子に座ったときにも聴ける位置にスピーカーを置こうかとなるのですが、普通のサイズのスピーカーは設置できそうな場所がありません。机の上に置くブックシェルフスピーカーもまったく不可だったので、それならいっそ据え置きはやめて持ち運びができるくらい小さく軽いスピーカーならいけるかと思いました。

スマホやタブレットのおかげでネットの利用など様々なことは場所を選ばないで使えるのに音関連は位置が決まっているのも不便ですし、屋外でもたまにスマホ内の音楽を聴く機会が出てきたため、持ち運び可能なワイヤレススピーカーを物色することにしました。

選ぶ基準は以下の通り。

  • ステレオ対応であること

ワイヤレススピーカーの小型モデルにはモノラル対応までのモノも結構あります。しかし、モノラルだとどうしても音の広がりを感じることができませんし、スマホでもステレオ対応なのに別売りでわざわざ購入するのがモノラルではほとんど意味がないため。

  • ソコソコ聴ける音質であること

妥協はもちろん必要ですが、いくら持ち運びできるサイズのワイヤレススピーカーでもそれなりの音質でソースを聴きたいです。

  • 持ち運ぶのに苦にならない大きさ・重さである

頻繁な持ち出しはないとは思いますが、持ち運びがラクならそれに越したことはないです。

  • お風呂でも使いたいので防水である

スマホを防水にしたらお風呂でも見る機会が多くなったので、どうせならスピーカーも持ち込み可能にしたいです。

  • 頻繁な充電が必要でない程度の再生時間

あまりに再生時間が短いと使いたいと思ったときに使えないでしょうから、再生時間は長いほうがいいでしょう。目安は10時間前後。

  • 無線接続が不安定でないこと

せっかくの無線も接続が不安定では意味がありません。が、これは購入してみないとわからないので賭けです。

というわけで、上記条件にできる限り合う商品を探してみましたが、いざ探してみると小さいものはモノラルスピーカーだけだったり、良い音は聴かせるけれど気軽に持ち運ぶことができるような大きさではなかったりと、中々探すのが難しいジャンルだとわかりました。

そんな時、ソニーからワイヤレススピーカーの最新モデル『SRS-XB22』が発売されることを知りました。

『SRS-XB22』はフルレンジスピーカーユニットを2基搭載していて、防水・防塵にも対応。再生時間も10時間超ですし、前機種である『SRS-XB21』の評価も高く、売価も13,000円ほどとシリーズの中では中間で購入しやすいと思ったため今回はコレに決めました。

『SRS-XB22』の特徴

『SRS-XB22』の特徴として以下の点があります。

持ち運びがラクなサイズ

本体は幅約20cm、重さ540gと小型軽量。大きさも重さも500mlペットボトルとほぼ同じですので、手で持ってもコンパクトで軽いです。カバンに入れて外に持ち出すのもラクラク。

手のひらサイズのSRS-XB22

サイズは手のひらより若干大きい。軽すぎず重すぎずの適度な重量

約42mm口径のフルレンジスピーカーユニットを2基搭載

前機種『SRS-XB21』に比べて前面グリル開口部を横長の楕円形の孔に変更し、開口率を従来比で12%アップしています。これにより低音のほか、中高域もよりクリアに聴けます。

SRS-XB22の特徴であるスピーカー

引用:『SRS-XB22』公式HP https://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-XB22/index.html

私は前機種を持っているわけではないので比較はできませんが、小型なサイズには似合わない本格的な音を聴かせてくれます。

特徴的なサウンド効果

通常のサウンドのほか、「EXTRA BASS」モードと「ライブサウンド」モードを搭載。それぞれのモードは音の傾向が全く異なるので、飽きずに楽しく音楽を聴くことができます。

長時間の再生時間

充電時間はおよそ4時間。連続再生時間は上記のサウンド効果により異なり、省電力の「STANDARD」モードでは12時間、「EXTRA BASS」モードでは10時間となっております。個人的にはこれくらいであれば、そんなに頻繁な充電は必要ないかなと思います。

全5色のカラーバリエーション

本体カラーはブルー・ブラック・グレー・レッド・グリーンの5色。安価なワイヤレススピーカーではカラー選択がないことも少なくないですが、『SRS-XB22』では気に入った色を選ぶことが出来ます。私はブルーを選びました。

SRS-XB22の本体カラーは全5色

引用:『SRS-XB22』公式HP https://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-XB22/index.html

IPX7相当の防水とIP6X相当の防塵機能

水深1mの水中にスピーカーを最大30分間入れても浸水しないIPX7相当の防水機能なので、お風呂に持ち込むことも十分可能です。また、IP6X相当の防塵、さらに防錆にも対応しているので、アウトドアや海に持っていって楽しむことも可能だそうです。

その他、主な本体スペックとしては以下の通りとなっております。

  • 本体寸法:201×68×72(同)㎜、約540g
  • 実用最大出力:14W(7W+7W)
  • 対応コーデック:LDAC/AAC/SBC
  • 入力端子:ステレオミニジャック(オーディオ入力端子)
  • Bluetooth標準規格 ver.4.2対応
  • 見通し距離:約10m

地味にステレオミニジャックの入力がありますので、例えば無線機能のない再生機器からでも音を出すことが可能です。

なお、本体を手のひらで叩くことで15種類の効果音を出せる「パーティーブースター」機能が付いているそうですが、仮にもスピーカーを叩くのには抵抗があるので自分が使う機会はなさそうです。

パッケージと付属品

さっそく到着した本体を開封していきます。

パッケージはこんな感じ。以前購入したPS Vita TVみたいな小型のパッケージです。

ソニー SONY ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB22のパッケージ

パッケージ

開封したところ。上部にはほとんどクッション材がないので、上に何か落とすとヤバそうです。

開封状態

付属品は取扱説明書とUSBケーブル。アダプタはないので、コンセントに挿して充電する場合には別途購入となります。

SRS-XB22の付属品

付属品は取扱説明書と充電用USBケーブル

なお、自分はAnkerのアダプタを使って充電しております。

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本体デザイン

取り出した本体。筒状の本体は持ちやすい形状です。なお、前機種にあったフロントグリルのソニーロゴは音質向上のため廃止されたとのこと。

本体前面

本体のスピーカーグリルは汚れや傷に強い耐久性を持つファブリック素材。薄くて柔らかいですがすぐに破けそうな感じはありません。

スピーカーグリルには、汚れや傷に強い耐久性を持つファブリック素材

前面グリルの開口部はデザインを変更。従来機種に比べ開口率が約12%アップ。

音楽再生時はこのようなライディングが可能。パターンは数種類あり、オフにもできます。

本体のライティングは数種類のパターンが用意されている

しかし、個人的にスピーカーのデザイン自体は気にしますが、スピーカーは見るものではなく聴くものですし、ピカピカ光ると気が散るのでまったくいらない機能です。

本体側面。スピーカーを置いたときにスピーカーグリルがわずかに上を向くようになっております。また、ほどよい重さがあるため、筒状の本体でも転がることはありません。

側面。スピーカー部分はわずかに上を向いている

本体背面。スピーカーグリル以外はシリコン素材でできています。前機種である『SRS-XB21』は本体全体がファブリック素材でしたから、ココは大きくデザインが変更された点です。

シリコン素材でできた本体素材

本体背面

背面にある厚めのシリコンカバーを外すと、充電に使うUSB端子やステレオミニジャック端子などがあります。なお、右のボタン群のうち、一番上の「BATT」ボタンを押すと現在のバッテリー残量を日本語で通知してくれます。

背面カバーを外すと端子類

背面にあるキャップを開けると充電用USBケーブルの差し込み口などがある

充電時このようにランプが光ります。なお、購入時点ですぐに使えるように、ある程度は充電してあるようです。

充電中の様子。

本体上部には電源ボタンや再生ボタンがあります。音量ボタンは長押しで次トラックなどの操作が可能です。

SRS-XB22の物理ボタン

本体上部には電源などの物理ボタン群

スマホとの接続

とりあえずスマホと接続して、さっそく音楽を聴いてみたいと思います(スマホはiPhone7)。スマホとの接続には同社のアプリ『Music Center』が必要なので、事前にダウンロードしておきます。なお、Android端末でもやることは同じです。

ソニー製の音楽アプリ『Music Center』

スマホアプリの『Music Center』

初期設定ではまず『SRS-XB22』本体の電源をオンにします。するとBluetoothマークがブルーに点滅し、ペアリングモードになります。

ペアリングモード時は本体のBluetoothランプがブルーに点滅する

続いてスマホ側のBluetoothをオンにすると、すぐに『SRS-XB22』を見つけるのでそれを選択。

使う前のペアリング作業は、他のBluetooth機器と変わらない

するとペアリング作業は完了し、アプリ上に『SRS-XB22』が表示されます。これで準備は完了です。ちなみに自分はスマホのほか、ちょっと変則的ですがデスクトップPCにもペアリングしております。

設定完了画面

なお、新しいBluetooth機器を追加で接続する場合は、本体電源ボタンである「PAIRING」ボタンを音声ガイダンスが流れるまで押し続けてペアリングモードにして上記手順を繰り返します。

音楽を聴くには機器を選択後、「マイライブラリー」から曲を選ぶだけです。

ペアリングするとアプリ上には登録された『SRS-XB22

「Music Center」ではアーティストやアルバム、ジャンルなどから選曲可能です。

music centerのマイライブラリーからアルバムを選択して曲を聴く

「マイライブラリー」内の「アルバム」リスト

なお、「Music Center」での操作はおおむね快適なのですが、手動で次トラックにしようとするとスピーカーから音が出るまでにだいたい3秒ほどタイムラグがあります。デスクトップPCの音を『SRS-XB22』で出しても即座に次トラックの音が出てくるので、アプリ側に問題がある可能性があります。無線とはいえ3秒は時間がかかりすぎですので、ちょっと様子見ですね。

まったく異なる音を聞かせるサウンド効果

『SRS-XB22』の大きな特徴としてノーマルな再生の「STANDARD」モードのほか、低音を強化した「EXTRA BASS」モードと、臨場感のある「ライブサウンド」モードの3つのサウンド効果が用意されております。これらの切り替えは、本体上部のボタンのほか、アプリの「Music Center」からでも行えます。

本体上部のボタンで操作する場合、「EXTRA BASS」モードと「ライブサウンド」モードの切り替えは本体上部の「LIVE」ボタンを押すことで切り替えられます。「STANDARD」モードへの変更のみ、再生ボタンと「-」の音量ボタンの同時押しとなります。

ペアリング時は青の点滅

アプリからの場合、「Music Center」の「設定」から「サウンド」・「Sound Mode」・「Preset Mode」と進み、希望するモードを選びます。

Sound Modeでは「EXTRA BASS」と「ライブサウンド」を切り替えられる

「STANDARD」モード

もっとも標準的なモードでもっとも省電力。それでも力強い音圧で、42mm口径のフルレンジスピーカーユニット2基の威力なのか、ボーカル曲などはかなり明瞭に良く聞こえます。フラットというほど無機質な感じもせず、それなりに味付けされた音を聴くことができます。

後述する下の二つのモードが特徴的な音から長時間聴いているとやや聞き疲れしてくるのに比べ、こちらは長時間でも苦にならないくらいに心地よく音楽を聴かせてくれます。

「EXTRA BASS」モード

低音をかなり強調したモード。本体前後に搭載された「デュアルパッシブラジエーター」の実力なのか、小型な本体のサイズ感を無視したような強力な重低音を聞かせてくれます。この本体からこれだけの低音が出てくるのは驚きです。

個人的には低音を強調した音はあまり好きではないのですが、ロックやメタルなどはとても好みの音を聴かせてくれます。屋外で音楽を聴くときは「STANDARD」モードでは物足りないので、「EXTRA BASS」モードで聴く方が迫力があって良いと思います。

「ライブサウンド」モード

公式HPによればDSP処理により低域やボーカルをキープし歓声や拍手、余韻成分を効果的に拡散とのこと。実際、モードを切り替えた瞬間から音に奥行き感が出てきます。普通の楽曲を聴いていても臨場感のようなものは感じますがそこまで大げさでもないのか、思っていたよりも不自然さはありません。

なお、前機種でも「ライブサウンド」モードはありましたが、これよりもDSP処理を見直しているそうです。

3つのサウンドモードは、切り替えると素人の耳でも違いがわかるほど音が変化します。個人的には普段聴くときは「STANDARD」モードで、動画や屋外などでは「EXTRA BASS」モード。雰囲気を変えたいときに「ライブサウンド」モードといったところです。

まとめ

前から欲しかったワイヤレススピーカーですが、ようやく購入できました。

自宅には本格的なピュアオーディオ環境があるのでこうした機器はずっと不要だと思っていたのですが、腰痛をきっかけにスマホ類を使うようになり、音楽などを気軽に聴くスタイルになってみるとかなり楽しいことがわかりました。リスニング・ポジションが決まってしまうピュアオーディオ環境よりも聴く機会が増えそうな勢いです。

それだけになるべく良い音で聴きたいと思っていましたが、『SRS-XB22』は本体サイズや持ち運びのしやすさを考えると、今のところ十分すぎるくらいその欲求を満たしてくれています。

また、私は車で移動することが多い職業なのですが、いくつかある会社の車のカースピーカーは音質など当然たいしたことはありません。しかし、『SRS-XB22』はドリンクホルダーに入る大きさのため、ほぼ毎日『SRS-XB22』を車に積んで音楽を楽しめるようになりました。購入前は想定していなかった使い方だったので嬉しい誤算です。

なお、前機種である『SRS-XB21』も安くなっていたので候補には挙がったのですが、ファブリック素材が『SRS-XB22』のようにスピーカーグリルだけでなく本体全体だったため、どこかに引っかけたりして破ける可能性が高かったのでやめました。ただ、防水・防塵性能は変わらないようなので、そこまで気にしないのであれば十分購入候補だと思います。

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『SRS-XB22』は残念ながらハイレゾには対応しておりませんが、再生機器であるスマホ側に容量の大きなファイルを入れられる余裕がありませんし、本格的な音ならやはりピュアオーディオのほうが良いと思うので個人的には不要でした。

なお、上位機種に『SRS-XB32』もありますが、基本性能がそれほど変わらないのと価格差が5,000円ほどあるのでやめました。重量も『SRS-XB32』は900gと、『SRS-XB22』の540gの倍ちかくもあるので持ち運びするにはちょっと重すぎると思ったのも見送った要因の一つです。

音質と大きさ、重さを総合的に考えると、自分には『SRS-XB22』が今のところベストな選択肢かなと思いました。

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