「ヤングエース」2020年3月号を買ってきました

毎月買っているヤングエースの3月号をピックアップレビューします。今月も新連載がスタートします。

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ヤングエース 2020年3月号

今月号の表紙は『理想のヒモ生活』。タイトルは結構軽い感じですが、中身は政治的な駆け引きが満載で読み応えがあります。主人公がただのヒモではないところが魅力的なお話しですので、いつかはアニメ化してもらいたいですね。

引用:ヤングエース2020年3月号 2020年2月 KADOKAWA発行 表紙より

今月から新連載として『地獄くらやみ花もなき』がスタート。原作は第3回角川文庫キャラクター小説大賞読者賞受賞作品です。

引用:藤堂流風(著)『地獄くらやみ花もなき』ヤングエース 2020年3月号 28-29ページより

どうやら妖怪がからんだ推理物らしいです。推理小説は色々読んだりしているので、結構楽しみですね。

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東冬(著)『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』 第27話

ガリアスタの襲撃をうけるイゼルマ。この襲撃がロード・バリュエレータの差し金ではと考えた白銀姫は、自分の命を懸けてガリアスタを撤退させるようロード・バリュエレータに申し出ます。

が、介入しないと約束はしたが襲撃を命じた覚えのないロード・バリュエレータは自分にはどうしようもないとこれを拒否。そこへ、息もきれぎれにロード・エルメロイⅡ世がやってきます。ここでロード・エルメロイⅡ世は、ガリアスタをおとなしくさせるアイデアがあると提案するのでした。

一方、ガリアスタと対峙するフラットとスヴィン。手ごわいガリアスタですが、スヴィンは隙を見つけて襲い掛かります。しかし、その直後、蒼崎橙子が現れ、ガリアスタに味方すると言い出します。

引用:東冬(著)『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』ヤングエース 2020年3
月号 146-147ページより

以前、密約をしていた蒼崎橙子でしたが、何らかの条件によりガリアスタ陣営に組したようです。最高位の魔術師称号・『冠位』を持つ彼女が相手では、いくら天才肌のスヴィンとフラットでも勝ち目はまったくありません。

なぜ蒼崎橙子がガリアスタに味方するのか、まったくわからないフラットとスヴィンでしたが、それでもスヴィンはガリアスタと対峙することをやめません。

勇ましいスヴィンでしたが、しかし蒼崎橙子のほうが何枚も上手。すでに倒したはずの敵兵を操る術式によりスヴィンを縛り、そこへ一気に攻撃をしかけてきました。

どう考えても勝ち目はないんですけれど、スヴィンとフラットが死ぬ前に果たしてロード・エルメロイⅡ世のアイデアが間に合うのかどうか。次号は休載とのことですので、5月号へ続きます。

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オオイシヒロト(著)『高校事変』第2話

新連載第2回目。首相の訪問を受けた学校が、謎の武装集団に襲撃されます。今回は若干話しが戻って、襲撃時の首相サイドのお話しからスタートしました。

とある高校生スターと面会するために高校を訪れた矢幡総理大臣。しかし、肝心の高校生スター・田代勇次の姿が見当たりません。なぜいないのかはわかりませんが、大したことではないと思い、予定していた教室での演説を始める矢幡総理。

そこへ突如、銃撃が行われます。教室にいた生徒たちはほとんどが銃殺。SPに守られ、急いで教室から脱出した矢幡総理でしたが、一瞬見た襲撃者の装備は米軍特殊部隊のものでした。

引用:オオイシヒロト(著)『高校事変』ヤングエース 2020年3月号 116-117ページより

何とか教室から脱出した矢幡総理とSP1名、それと教師と生徒3名でしたが、今度はドローンの攻撃を受けることに。SPが応戦しながら外に出て、命からがら用具室に逃げ込みます。

一息つきますが、ここで首相訪問のためSNSなどネットの妨害のためのジャマーが裏目に出てしまい、こちら側から外へ救援を呼ぶことができないことが判明します。SPの無線は敵に奪われたことを考慮すると、使った途端に傍受されてしまうため、こちらも使用不可。外部と一切の連絡を絶たれてしまいます。

しかし、派手な銃撃だったため近所の住人が警察に通報してくれるだろうと期待する矢幡総理たち。そこへ今度は襲撃犯が校内放送を使って矢幡総理に出てくるよう呼び掛けてきました。

はたして敵の狙いはなんなのか、次号に続きます。

三部けい(著)『夢で見たあの子のために』第29話

今月は過去編。千里と一登に13年前いったい何が起きたのか。その顛末が描かれます。

千里たちの母・光恵は浮気を疑われ、夫である勇士から暴力を振るわれておりました。そこへ、その浮気相手と思われる弟の蓮士が現れます。この蓮士こそが【火の男】ですが、こうして並んでみると千里たちの父親にそっくりです。

浮気を疑われていた光恵でしたが、千里たちが自分に似ていることから一応、浮気は目をつぶることにしたという勇士。しかし、その浮気相手が実は自分の双子の弟である蓮士らしいとわかると、状況は一変します。

なにしろ浮気が事実なら、子供たちが自分に似ているのは当たり前です。なぜなら浮気相手の蓮士は双子なんですから。しかし、これには確実な証拠はなさそうで、勇士はあくまでも状況証拠から蓮士が浮気相手だと疑っているようです。

が、浮気が事実なのか、相手が蓮士なのかハッキリする前に勇士は包丁を持ち出して、なんと光恵を刺してしまいます。それを止めようとする蓮士ですが結局もみ合いになり、そのさ中、これまで状況を見ていた一登が鈍器で勇士の頭をカチ割ります。結果、勇士は死亡。そして、光恵もこの時点ですでにこと切れておりました。

引用:三部けい(著)『夢で見たあの子のために』ヤングエース 2020年3月号 670-671ページより

そして、蓮士は残された一登を引き取ることに決めます。というより、ここへ来たときにすでにその決意をしていたようです。それだけ勇士の暴力が日常的で破滅的だったということでしょう。

また、蓮士は残る千里も引き取ろうとしますが、これは蓮士が危険人物であることを見抜いた一登の機転により回避。自分が蓮士と一緒に行くことで、一登は千里を守ることができました。

一人残された千里には両親の死と、蓮士に連れていかれた一登という重い現実が突き付けられます。これが千里を13年間苦しめている真相、ということでしょうか。何かもう一ひねりありそうな気がします。

これまで蓮士が父母二人を殺害したと思っていたのですが、実際には事故に近く、暴走する勇士を止めようとしていた結果、不幸にも二人が死んでしまったように見えますね。蓮士(火の男)はそんなに悪くない流れになりそうで、これは非常に意外な顛末でした。しかし、引き取った一登に人殺しをさせているのですから、やっぱり千里からしてみれば憎むべき相手でしょうか。

でも、火の男がいなくても千里と一登が幸せな生活を送れたのか、というとなかなか疑問ですね。

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タスクオーナ(著)『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』 第56話

劇場公開を控える『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』。先月はセイバーとアサシンの対決の結末が描かれました。

今月は、場面が変わって士郎と臓硯の戦いに。左手の令呪が消えたことでセイバーの死を悟った士郎ですが、いまだ信じられません。そのまま臓硯に挑む士郎でしたが、そこへアサシンが現れ士郎を吹っ飛ばします。

セイバーと戦っていたアサシンが現れ、絶体絶命の士郎。しかし、トドメの直前、なんとライダーが現れ士郎を救います。

引用:タスクオーナ(著)『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』ヤングエース 2020年3月号 535ページより

以前戦ったときより数段強いライダーの猛攻により、アサシンはほどなく退却を余儀なくされます。なぜ、ライダーが自分を助けたのかわからない士郎でしたが、士郎を死なせないよう命じられているというライダーのセリフを(マスターは慎二だと思っているのに)素直に信じる士郎。さすがに桜を想定しろというのは無理でしょうか。

とにかく助かった士郎は、セイバーを探すために一人歩きだします。いくら令呪が消えたといっても、あの頼もしいセイバーがこんなところで消えるとは考えたくないでしょうが、たった今殺されかけたばかりでライダーの庇護を受けないのはかなり迂闊な選択です。

サーヴァントを失った士郎がどうやって今後の聖杯戦争に挑んでいくのか、ある意味楽しみです。

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姫乃タカ(著)『STEINS;GATE 0』 最終話

長らく続いた『STEINS;GATE 0』のマンガも今月で最後。第三次世界大戦が始まる直前にタイムリープしてきた岡部。これを阻止しなければまゆりも鈴羽も死んでしまうということで、もはや迷いはありません。

真帆とダルにAmadeusのデータをクラッキングして消去するように頼み、自分は急いでラジ館の屋上へ向かいます。

目的はもちろん鈴羽とまゆりに会う事。ここで岡部は二人に、これから起こる襲撃とタイムマシンが破壊される未来を話します。そして、鈴羽も自分が過去へ飛ぶのがこれまでの紅莉栖が死ぬ7月28日ではなく、岡部がすべてをあきらめた8月21日であることを告げるのでした。

新しいオペレーション『アークライト』により、シュタインズゲートへの道が開いたと言う鈴羽。そして、その任務にはまゆりも必要ということで、まゆりも一緒に過去へ飛ぶ決意をしたのでした。

これまでタイムマシン絡みにまゆりが関わることを極度に恐れていた岡部でしたが、まゆりと話しをすることで彼女の決意を知り、これを見送ることを決断します。本編ではあまり活躍しなかったまゆりでしたが、ここへきてシュタインズゲート到達に非常に重要な役割を果たすことになる流れが見事です。

まゆりたちは無事に過去へ旅立ちますが、そこへかがりが登場。レスキネンに洗脳されたかがりに恐怖する岡部でしたが、ここで唐突に萌郁がかがりを射殺。尺の都合でしょうけれど、えらい雑に処理されてしまいました。

その後、さらに遅れてレスキネンも到着しますが、すでに目当てのタイムマシンはなし。襲撃部隊とレスキネンを前に、ついに完全復活した鳳凰院凶真が啖呵をきります。このシーンをみせるための『ゼロ』でしたから、ここら辺はマンガでも十分盛り上がりますね。

引用:姫乃タカ(著)『STEINS;GATE 0』ヤングエース 2020年3月号 788-789ページより

そして、時は流れ2025年。どうやってあの屋上の状況から脱したのか不明ですが、岡部はダルや真帆たちとともにワルキューレを結成。シュタインズゲート世界線へと至るための最後のオペレーション『スクルド』のビデオメールを撮影しておりました。

これを持って2010年の岡部に対してできることはすべて終わりました。しかし、2025年の岡部にはまだ大きな仕事が残っております。

引用:姫乃タカ(著)『STEINS;GATE 0』ヤングエース 2020年3月号 800ページより

それがタイムマシン試作機での有人実験。ラジ館の屋上から過去へと向かったまゆりと鈴羽を助けるために、戻ることのできない旅に出発することでした。これは2025年に死が確定しているといわれた岡部が過去へ行くことで、死という確定した事実を覆し世界を騙すというオペレーション・スクルドの実証実験にもなっているのでした。

ここでダルや真帆たちともお別れ。アニメでは演出がありましたが、マンガではとくに真帆との絡みはなく、岡部は旅立っていきます。そして、最後のページで紅莉栖と再会した岡部。少々駆け足でしたが、タイムスリップ物の難しい原作を、うまくマンガ化してくれたと思います。個人的には最後まで楽しむことができました。

最後まで描いてくださった姫乃タカ先生、お疲れさまでした。コミックスの発売も楽しみにしております。5巻と最終6巻は4月4日発売予定です。

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